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「所存です」の意味と正しい使い方。類語・言い換え表現を解説【例文付】

にほんご倶楽部

「所存です」を使う時の注意点

「所存です」は自分の考えや思いを丁寧に伝えられる言葉ですが、いくつか注意点があります。誤った使い方をしないように、しっかりとポイントを押さえておきましょう。

(1)「思う所存です」は二重表現

「所存」にはそもそも「思い」や「考え」という意味があるため、「~と思う所存です」「~と考える所存です」といった使い方をすると、同じ意味を繰り返す二重表現になってしまいます。

「所存です」を使う時は、その前に「思う」や「考える」といった言葉を用いないようにしましょう。

(2)「ご所存でございます」は二重敬語

「所存です」を使うときは、二重敬語とならないよう注意が必要です。特にやってしまいがちなのが「ご所存でございます」という表現。

丁寧な印象がありますが、「所存」という言葉自体が謙譲語。「ご所存」とすると二重敬語となり、誤った表現になってしまうのです。

(3)相手の考えを指す場合には使用しない

「所存」という言葉は「思い」や「考え」の謙譲語であるため、相手の考えを指す場合には使用しません。

例えば、目上の人の考えを尋ねたい時に「課長のご所存はいかがでしょうか?」といった使い方をするのは誤用です。この場合は、「課長のご意向はいかがでしょうか?」といった聞き方をすると良いでしょう。

(4)目上の人以外に使うと違和感がある

「所存です」は謙譲語を用いた言い方であるため、基本的には目上の人に対して使う言葉です。

同僚や後輩に対して使うのは誤用とまでは言えませんが、かえって相手が恐縮してしまう可能性があります。

この場合は、「~だと思います」や「~だと考えます」などのフランクな表現を用いる方が適切かもしれません。

▶次のページでは、「所存です」の類語・言い換え表現を紹介します。

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