「構いません」は正しい敬語? 「結構です」「大丈夫です」との違いを解説
「構いません」と「大丈夫です」の違い
もう1つ「構いません」と似た言葉に「大丈夫です」があります。筆者もよく用いる言葉ですが、使い方には注意しなければいけないと感じています。
大辞林第4版によると「大丈夫」の本来の意味は「危険や心配のないさま」「まちがいがないさま」です。
しかしそこから「近年、若者を中心に使われる」と但し書きをした上で「婉曲的に拒否したり、辞退したりするさま。結構」という使われ方が紹介されています。
そのため、「明日の飛行機の予約は10時で大丈夫ですか」「はい、それで大丈夫です」という答え方は、やや若者らしい印象を抱かれる可能性があります。
そのため、ビジネスシーンでは「構いません」「結構です」を使う方がふさわしいと言えるでしょう。もしくは、「問題ございません」などのシンプルな表現でもOKです。
例文
「明日の飛行機の予約は10時でよろしいですか」「はい、それで構いません。ありがとうございます」
この場合も、相手を許容する失礼なニュアンスで受け取られるのを避けるため、「ありがとうございます」などのお礼の一言を加えるのを忘れずに。
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「大丈夫です」は上司に使える言葉? 正しい敬語の言い換え表現を解説します。
「OKです」「大丈夫です」から卒業しよう
「構いません」は、使い方を誤ると失礼なニュアンスに取られかねない、少し難易度の高い言葉です。
もし使い方に迷うようであれば、「問題ございません」などのシンプルな表現を選ぶと良いでしょう。
そうすることで、自然と「OKです」や「大丈夫です」から卒業できて、スマートな言葉の使い手になれると思います。
(松岡友子)
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※この記事は2021年12月28日に公開されたものです