「構いません」は正しい敬語? 「結構です」「大丈夫です」との違いを解説
「構いません」と「結構です」の違い
「構いません」の他に「結構です」という言い方があります。
「結構」の1つ目の意味は「素晴らしくて難点がない」ということです。「この度は結構なお品をお送りいただき恐縮でございます」という場合はこの意味で用います。
そして2つ目に「満足できる状態」を表すことから「報告書はその書式で結構です」などと使います。
3つ目には「それ以上を必要としない、十分である」という意味にも発展し「コーヒーのお代わりはいかがですか」「もう結構です」とも使うことができるのです。
「結構です」が難易度の高い言葉と思ってしまうのは、特にこの3つ目の意味で使う場面ではないでしょうか。
「もう結構です」と断ると「もう十分満足だから」というよりも、満足いかないがために「もう嫌だ」のように聞こえるため、使うのを躊躇してしまうのだと思います。
そして「目上の人に使っても良いのだろうか」「上から目線で失礼にならないだろうか」と心配になってしまうのです。
基本的に、「結構です」は目上の人に使って問題ない言葉と言えます。しかし、失礼なニュアンスにならないように注意すべき点があります。
「結構です」を使う時の注意点
では、「結構です」を目上の人に対して使う時、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
まず、対面で用いる場合には、声や表情をうまく味方につけましょう。そして、ちょっとした言葉を添えてみるのです。
例文
「麦茶のお代わりはいかがですか」「いえ、たくさんいただきましたので、結構です。ありがとうございます。おかげさまで汗が引きました」
例文のようにお礼の言葉などを添えるのに加えて、十分満足したことを声のトーンや表情で伝えてみてください。そうすれば、お断りしても失礼になりにくいです。
メールでも、お礼や満足したことが伝わる言葉を添えるのがおすすめです。