「してください」は正しい敬語? 上司、目上の人への使い方
「してください」の言い換え表現
では、「してください」と相手にお願いしたい時、「なさってください」以外にどのような言葉を使うのが適切なのでしょうか? 「してください」を言い換える表現をいくつか挙げてみましょう。
(1)お願いいたします
何かをお願いする場合、シンプルに「お願いいたします」と願い出る表現が便利です。
これにクッション言葉を添えて丁寧に表現することで、どんな相手にも使える敬語表現になります。
例文
申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきたくお願いいたします。
(2)○○していただけますか
「していただけますか」のような表現で依頼するのも好印象です。「いただけますでしょうか」とするとより柔らかい印象になりますので、上司やお客様に対して使っても問題ないでしょう。
例文
・恐れ入りますが、10日までにご返答いただけますか。
・次回は10日にご来社いただけますでしょうか。
この依頼形の表現を口頭ではなくメールなどの文章で行う場合、語尾に「?」をつけないように注意しましょう。
「?」や「!」をつけると、軽い印象を与える可能性があります。改まったメールでは「○○いただけますでしょうか?」などと安易に「?」を使わない方が良いでしょう。
(3)○○していただけると幸いです
「○○していただけると幸いです」のように、「承諾してくれるとありがたい」というニュアンスで伝えるのも効果的です。
例文
・ご検討いただけますと幸いです(でございます)。
・ぜひともご参加いただければ幸甚に存じます。