【例文あり】「ご一考」の正しい意味と使い方。「ご検討」との違いとは
目上の人に「ご一考」を使う時のポイント
「ご一考」は、形の上では敬語表現ですので、上司など目上の方や取引先に対しても使うことができます。
ただ、「もう一度お考えください」という意味にもなりますので、場合によっては相手の意見を否定しているような印象を与えてしまう可能性もあります。目上の方に使う際は、上から目線と受け取られないように、以下のポイントを押さえておくといいでしょう。
「ご一考のほど」にする
「ご一考のほど」の「~のほど」は、敬語独特の婉曲表現の1つで、より角が立たない言い方になるため、相手が受け入れやすくなります。
また、「〜してくださいますよう」という表現もいいでしょう。
例文
「お忙しいところ恐れ入りますが、ご一考のほどよろしくお願いいたします」
「ご一考(して)くださいますよう、お願い申し上げます」
言い回しを調整する
目上の方に対し、より丁寧な表現にするには、言い回しを調整するという方法もあります。下記の順に丁寧さが高まりますので、参考にしてください。
例文
【口頭の場合】
丁寧度1「ご一考ください」
丁寧度2「ご一考くださいませんか?」
丁寧度3「ご一考いただけませんでしょうか?」
丁寧度4「ご多忙の中恐縮ですが、ご一考いただけませんでしょうか?」
【文書の場合】
丁寧度1「ご一考いただきたく存じます」
丁寧度2「ご一考いただければ幸いです」
丁寧度3「ご一考いただけますよう(くださいますよう)お願い申し上げます」