物に当たる人の心理とは? 特徴と癖を直す対処法
物に当たってしまった時の対処法
気持ちに余裕がなかったり、冷静になれていなかったり……。イライラややり場のない気持ちを解消するために、物に当たるケースもあるということです。
では、自分や相手が物に当たっている時、応急処理的にどのような対処法で気持ちを鎮めるといいのでしょうか。心を落ち着ける手順を紹介していきます。
STEP1:大切な物を片付ける
直接的な対処法ではありませんが、まず大前提として、大切な物を目につく所へ置かないよう、しまってしまいましょう。
頭に血が上っている時は、たとえ貴重品であってもお構いなしに当たってしまうはず。自暴自棄になっていたら、あえて大切な物を壊そうとしてしまうかもしれません。
自分や相手の癖に困っている時にできる応急処置です。クッションなど、叩きつけても大丈夫なものをあえて用意しておくのも良いでしょう。
STEP2:深呼吸をして落ち着く
イラッとして物を蹴とばしたり、投げつけたりしたくなったら、まずは深呼吸しましょう。深呼吸を繰り返していくうちに、徐々に心まで落ち着いていきます。
また、呼吸に意識を集中することで、怒りの対象から気をそらすことができるかもしれません。
相手にこれを促すのは難しいかもしれませんが、自分が物に当たりそうになった時の対処法として覚えておきましょう。
STEP3:その場から離れて落ち着く
物に当たってしまいそうな時は、いったんその場から離れる。もしくは、相手が物に当たりそうな時は、こちらが離席する。
イライラしている対象から物理的に離れて、落ち着くまでしばらく待つ方法です。
感情的になっている時は物に当たりやすくなります。また、ケンカや争いの当事者がその場に居合わせることで、行動がさらにエスカレートすることも。
どんなに物に当たっても構わずに放っておき、後片付けまで全て一人でやる、というのも1つの方法です。片付けをすることで、自分のやったことを冷静に自覚できます。
STEP4:外出して1人になる
それでも物に当たりたい衝動が収まらないなら、当事者が外に出たり、1人になれる場所へ移動したりするのも有効です。
表に出ると、他人の目があるので行動にブレーキがかかるかもしれません。より気持ちが落ち着く可能性があります。
STEP5:冷静になったら話し合う
気持ちが冷静になったら、物に当たった理由や、感じたことなどを整理しましょう。
相手が物に当たっていた場合、人格や行動を感情的に否定するのはNGです。再び怒りに着火してしまう可能性があります。
あくまで冷静に相手を尊重しつつ、当事者同士で話し合う必要があります。
STEP6:第三者の力を借りる
自分が物に当たるのをやめたい、相手が物に当たるのをやめさせたい場合には、第三者の力を借りるのもおすすめです。
当人同士では堂々巡りでこじれるケースも、間に他人が入ることで冷静になり、うまく対処できることがあります。
お互いの話合いでどうにも着地しないのであれば、第三者を頼りましょう。
STEP7:壊したものの金額を知る
ある程度冷静になった時に、壊したものの金額を知る、相手に伝えるということも有効です。
損害額を冷静に知ることで頭も冷え、暴れることにバカバカしさを覚えるかもしれません。後悔の念にかられることで、次回以降は行動がセーブされる可能性があります。
金額を淡々と整理しましょう。可能なら弁償するのもいいかもしれません。自責が大きくなり、より反省が促されます。
▶次のページでは、物に当たる癖を直す方法を解説します。