物に当たる人の心理とは? 特徴と癖を直す対処法
物に当たる癖を直す方法
できれば物に当たるという癖自体を直したい、と望む人もいることでしょう。
日ごろからどんな考え方や行いをしていると、感情を冷静にコントロールでき、癖を直していけるのでしょうか。
(1)言葉で気持ちを表現する練習
たとえ気に入らないことがあっても、態度で不満を示すのではなく、言葉で気持ちを表現する努力が大切です。練習しておきましょう。
言葉による表現が苦手だからこそ、モヤモヤを物に当たることで解消しているケースがあると前述しました。しかし、苦手だからといって避けるのではなく、言葉で吐き出すトレーニングを日ごろからしておくのです。
(2)他人は変えられないと知る
どんなにこちらの意見を主張したところで、しょせん他人は変えられないものだと割り切ることも時には必要です。
「他者は変えられない」という根本を知りましょう。
物に当たる行為は、周囲に対する不満の表れという側面があります。相手の行動や意見を変えたくて物に当たっている場合は、そもそも他人はコントロールできないので仕方がないと悟り、大きな心で構えてみるのです。
他人に期待し過ぎないことで、物に当たっても仕方がないと考えられるようになるかもしれません。
(3)自分なりのストレス解消法を見つけておく
自分なりのストレス解消法を見つけることは、物に当たる行為を改善するのに役立ちます。
精神的に疲れてストレスがたまった状態では、感情のコントロールが利かずにキレやすくなります。
読書や動画鑑賞で物語に没入したり、音楽を聴いてリラックスしたり、バラエティを観て笑ったり、運動でさわやかな汗を流したり。さまざまなストレス対策があります。
自分に合ったストレス解消法を実践していきましょう。
(4)睡眠をしっかりと取る
睡眠をしっかり取ることも大切です。
睡眠不足だと心身ともに疲労がたまり、集中力が低下します。イライラして正しい判断ができないこともあるので、思い当たる人はぜひ改善しましょう。
睡眠の質も大事です。たくさん寝ているはずなのに心にゆとりがないという人は、質の良い睡眠が取れているか確認するといいかもしれません。
(5)アンガーマネジメントを学ぶ
興味のある方は、アンガーマネジメントという、怒りをコントロールするメソッドを学んでみてもいいでしょう。
有名なのは、「イライラしたら6秒待つ」というやり方です。
アンガーマネジメントの見地からは、物に当たることはむしろ怒りの感情を強くし、苛立ちを抑えるのには逆効果であるとされています。納得する理由が見つかれば、必要以上に物に当たらなくなるかもしれません。
参考:日本アンガーマネジメント協会「怒って物に当たると逆効果」
▶次のページでは、他人が物に当たる時の接し方を相手別に解説します。