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生理中のダイエットは意味ない? 生理前・生理中の食事や運動方法のコツ

窪麻由美

生理前・生理中のダイエット:運動のポイント

無理なく健康的に痩せるためには、消費エネルギーを増やすことが理想です。ただし、生理中は生理痛や、疲れやすい、やる気が出ないなどの症状から「激しい運動はどうも」という方が多いかもしれません。無理をしないストレッチ程度の運動で、気分転換もかねながらリフレッシュするのがよいでしょう。

生理前や生理中はダイエットに向かない期間

女性ホルモンであるエストロゲンは、食欲を減退させたり甘いものの食べる量を減らしたりする働きがあると考えられています。

エストロゲンの分泌量が少なくなる生理前や生理中は、ダイエットには難しい期間といえるかもしれません。また、生理周期の中には女性ホルモンの分泌量が増えたり減ったりすることでイライラしたりネガティブな気持ちになり、それを解消するために食事量が増えてしまいがちな期間があるのです。

だからといって、ダイエットをやる意味がないというわけではありません。ダイエットの基本は毎日の食事と運動習慣です。短期間に効果を求めるのではなく、体に負担をかけず、長く続けることが健康のためには重要です。

また、極端なダイエットは無月経となる可能性があります。痩せすぎないようにすることも大事であり、体に必要な栄養素が不足しないように食事のバランスに気を付けて健やかに過ごせるように心がけましょう。

(監修:窪麻由美、文・構成:株式会社ジーエムジェイ)

※画像はイメージです

参考文献

[*1] Human Reproduction Update 2017, 23(3); 300–21.
[*2] Int J Eat Disord 2015, 48(5); 477-86.

※この記事は2021年02月24日に公開されたものです

窪麻由美

Fika Ladies‘ Clinic フィーカレディースクリニック(東京都中央区日本橋)副院長。順天堂大学医学部附属浦安病院非常勤助教。東京女子医科大学卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、順天堂大学医学部附属静岡病院などを経て、2009年に順天堂大学大学院医学研究科を卒業、博士号を取得。医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医、女性のヘルスケアアドバイザー。

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