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正しいのは「時期尚早」「時期早尚」どっち? 意味や使い方を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「時期尚早」の類語

「機が熟していない」「まだタイミングではない」という意味がある「時期尚早」。似た意味合いを持つ言葉を、以下に紹介します。

「早計」

「そうけい」と読み「早まった、軽率な考え」という意味です。

「時期尚早」がタイミングだけを問う言葉であるのに対し、「早計」には「軽率」というニュアンスが含まれています。

例文

・調査の全容が見えていない段階で、対策の正否を問うのは早計だ。

「見切り発車」

「議論や準備が不十分なままに実行に移すこと」を意味する言葉です。

「時期尚早」との違いは、時期のタイミングよりも、準備のタイミングによる点です。

例文

・当事者全員の意見を聞かずに事を進めるのは、見切り発車と言われても仕方がない。

「拙速」

「せっそく」と読みます。「下手な仕上がりでも、早く行うこと」を意味しています。

スピードを優先させる際、クッション言葉で「拙速ではありますが」と良い意味で使われることが多い言葉です。

例文

・たとえ拙速と言われようが、今すぐ取り掛かることをおすすめします。

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