キョロ充とは? 7つの特徴と心理&やめるコツ【診断付】
キョロ充とは、「いつも周りを気にしている人」を表現する言葉。そんな自分がうざいと感じたり、やめたいと思ったりする人も多いのでは? 今回はキョロ充の特徴や心理を紹介しながら、そんな自分の直し方を催眠心理療法士の浅田悠介さんが解説します。
キョロ充。
この言葉にドキッとした方もいるかもしれません。
ちょっと前から聞くようになった言葉ですよね。なんとなく負のニュアンスを感じないでもありません。
「もしかして自分も当てはまってる?」
「どういう意味なの?」
「ひょっとして、これって悪口?」
ここらで一度、「キョロ充」の意味に迫ってみましょう。人間観察のポイントとしても使えます。ぜひ参考にしてくださいませ。
キョロ充とは?
まずはキョロ充とはどんな人を指す言葉なのか、解説していきます。
キョロ充の意味と由来
キョロ充の定義は「リア充の仲間になろうとキョロキョロと人目を窺って、なんだかんだなじめないでいる人物」のことです。こう書くと、なんとなく悲哀が感じられますね。
キョロの由来は言葉の通り、キョロキョロとする動作。必死にリア充に混ざろうとするけれど、ぎこちなさが出ている様子を表しています。
みなさんの記憶の中でも、何人かは、パッと思い浮かぶのではないでしょうか。というか、どこかの場面では、私たちもキョロ充だったりしますよね。
周りに愛想笑いして、みんなの顔色を窺って──グレープフルーツのように少し苦くて酸っぱい記憶がよみがえりませんか。
リア充とキョロ充の違い
いわゆる「リアルが充実しているリア充」と比べて、「周りに合わせることに必死でいまいち楽しめていないキョロ充」という対比ができます。
リア充との大きな違いは、キョロ充の場合“リアル”には充実していないこと。心の中は「仲間になれているだろうか」「1人にされてしまったらどうしよう」という不安ばかりで、周囲との関係や環境を充実して楽しめてはいないのです。

リア充って結局何? その実態を解説します。
対義語のソロ充って?
ソロ充とは、ソロ=1人でも充実して過ごせている人のこと。最近話題のソロ活を積極的に行う人も、ソロ充と言えるでしょう。
1人で食事をしたり、趣味を楽しんだり、誰かと群れることによる安心感は不要で、自分らしく人生を謳歌できる性格なのです。
「キョロ充」の特徴的な行動5つ
まずはキョロ充の特徴を挙げます。
特に行動面にフォーカスをします。周りの人間観察をする時にも、ぜひチェック項目として使ってみてください。
(1)人の顔色を窺う
まさに「キョロ充」たるゆえんです。
とにかくキョロキョロと見回します。周りの顔色を気にします。
普段から仲間外れにならないように気を張っていますし、特に発言の後には「ちゃんと空気読めてるよね……?」と言わんばかりに確認します。その際、微妙な間も生まれます。
相手の機嫌や人目を気にしている、ともいえるでしょう。

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(2)いじられると表情が引きつる
独特の引きつった表情もあります。
基本的には、周りの空気を損ねないように笑顔なのです。しかし、それが必要以上に顔に張り付いているのですね。
例えば、いじられても(怒っていいほどばかにされたとしても)笑顔でいるのです──顔は引きつりながらも。
そのことをいじられても、まだ、引きつった笑顔でいるという具合です。
それもこれも、集団にハブられたくないから。我慢をせずに感情を出してもいいと思うのですけれども。
その笑顔は、なんとなく哀愁漂うものがあります。
(3)1人になれない
キョロ充は、一人になれません。
常に誰かとつるんでいたいのです。たとえキョロ充と言われようが、グループの中にいたがります。
何かの拍子に一人になろうものなら、すぐにスマホを取り出して、片っ端からLINEを送ります。
どこに行くにも誰かと一緒を好みます。むしろ一人で行くぐらいなら、もう行かないことを選んだりもします。
(4)SNSに必死
SNSにも夢中です。
スマホも手放せません。TwitterにInstagramにFacebook──これらは友人とのつながりを確認するための必須ツールなのです。
気に入られたい友人にはコメントやいいね!を欠かしません──そして自分の発信に対する反応もめちゃくちゃ気にします。
自分以外のメンバーが集合している投稿を見ようものなら大焦りです。
悩んだ末に「こないだの投稿楽しそうだったね」と言いながら、「なんで呼んでくれなかったの……?」と心の声を飲み込むことになります。

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(5)周りの流行をまねする
世間の流行もそうですし、友人間のちょっとしたブームにも敏感です。
とにかく仲間外れを嫌うから。違ったことをしているとハブられそうな気がするのですね。
だから、すぐにまねをします。ファッションから、行きつけのお店から、髪型まで。
それ自体が「すぐにまねしてくるやつ」とトラブルの原因になったりもします。周りも公認なら問題ないのですけれども。さじ加減の問題かもしれません。
(6)周りと同じファッション・見た目を好む
キョロ充の見た目は、いわゆる量産型ファッションになりがち。周りと同じような見た目になることで安心するのです。
従って、個性的なファッションを好むことや、反対に気を使わなさすぎることもないでしょう。平均点を目指して、それなりに見た目を着飾ります。
周囲に同化できる鎧をまとうことが、キョロ充の人にとってはとても大切なのです。

量産型って結局どんな人? 特徴を解説します。
(7)群れて行動する
キョロ充の人は群れて行動したがります。
例えば、学生時代のトイレ。休み時間になると、ぞろぞろ友達同士で群れをなしてトイレに行く集団の光景を覚えていませんか? 実際に、自分がそうしていたという人もいるでしょう。
キョロ充の人は、どこへ行くにも集団でいることで安心するのです。
貴方は? キョロ充度診断
キョロ充の特徴を見て、「自分に当てはまっているかも?」と思う項目はありましたか。貴方は果たして、キョロ充に分類されるタイプなのでしょうか。
気になる人は、診断で自身のキョロ充度をチェックしてみましょう。

キョロ充とは、常にキョロキョロと周囲の目を気にしている人のこと。あなたのキョロ充度を10の質問で診断します。
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