今すぐできる「コロナ疲れ」の解消法3つ #生きていけ、私
女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。
こんにちは、ライターの仁科友里です。
2020年5月14日に安倍総理が緊急事態宣言を一部地域で解除しました。それ以外の地域に住んでいても、ついお出かけしたくなりますが、ここで気を緩めると感染が広がってしまうことは、予想がつきます。
せっかくここまで頑張ってきたのですから、あと少し頑張ってみませんか。「コロナ疲れ」を解消しながらどんなふうに毎日を過ごしていけばいいのか、一緒に考えてみましょう。
(1)太陽光を浴びる、外気を感じる
「人との接触を8割減らす」というのが政府の方針ですが、真面目に守るとつい、家の中に閉じこもりがちになってしまいます。
リフレッシュのためにも、リモート勤務の人は、人との接触を避けながら、太陽の光を浴びてみましょう。通勤をしている人は、ソーシャル・ディスタンスに気を付けながら、駅まで遠回りしたり、一駅多く歩いてみたりするのもいいかもしれません。
イギリスでは、日常会話で「Let’s get some fresh air」と言うことがよくあります。外に出て新鮮な空気を吸おう、もしくは部屋の空気を入れ替えて気分を変えようという意味です。
ちょうど今は暖かいですから、窓を開けて空気をマメに入れ替えてみましょう。窓は1カ所ではなく、2カ所開けるのがポイントです。一人暮らしの人は鍵のかけ忘れに注意してくださいね。
(2)SNSから離れてみる
新型コロナウイルスに関する情報がインターネット上にいろいろ飛び交っていますが、「新型」というだけあって、専門家によってもいろいろ意見は分かれているようです。
正しいのかそうでないのかはっきりしない知識を目にすると、ストレス度は確実に上がり、余計な不安を背負い込むことになります。誰もがストレスを抱えていますから、SNSにもイライラした投稿が目立ちます。
ニュースには毎日目を通した方がいいと思いますが、それ以外のSNSなどは、この時期だけ見るのをやめてみませんか? 案外、「見なくても生活に不便はない」と気付くかもしれません。
(3)読書をする
SNSから離れて空いた時間に、読書をしてみてはどうでしょうか。
SNSに触れる生活に慣れている皆さんは、「自分に共感してもらう」ことに重きを置いているといえるでしょう。もちろん、誰だって「何言ってるのか分からない」と言われるよりも、「分かる!」と言われた方がうれしいですよね。
ですが、あまりにも「私に共感して!」という気持ちが強いと、他人を疲れさせてしまいます。皆さんの周りにも、自分の話ばかりしていたり、自分は理解されないと訴えたりする人が男女問わずいると思いますが、彼らは「共感を求めすぎる人」の典型です。
そのアンバランスを直すには、あなた自身が違う誰かに共感することが大事になってきます。読書はその“矯正”にうってつけだと思います。
読書といっても、いろいろなジャンルがありますが、とりあえず、今のように外出を禁じられている状態で、自己啓発系の書籍を読むのはいったんお休みしましょう。なぜなら、今は成長のための具体的な活動がしにくいので、せっかく書籍を読んでも、努力できないことがストレスになるかもしれないからです。
同じ理由で、ハウツー本も“自粛期間中”にはふさわしくないかもしれません。これらの書籍は、自由に外出できるようになったら、手を伸ばしてみるといいと思います。
皆さんに必要なのは、「自分以外の人に、より多く共感すること」ですから、著者一人に共感するエッセイよりも、ノンフィクションや小説の方が共感するターゲットが多いという意味で、おすすめです。
キャラクターに対し、「この人、好きじゃない」とイライラするかもしれませんが、誰かに対して反感を持つというのはうまく感情移入ができているということですから、共感の一種です。
フェミニズム関連の本も一度読んでみるといいと思います。ただ、フェミニストになりましょうとおすすめしているわけではありません。世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2020」によると、日本は153カ国中121位という不名誉な結果になっています。
特に日本が遅れを取っているのが、政治と経済分野の女性進出です。女性の社会的ポジションを、当事者であり未来ある若い女性が考えることは、世の中を変える力になります。
学者さんのような専門家が書いた入門書のようなものもありますし、芸能人が日々の生活で「これはどうなの?」と疑問を抱いたことが書いてある本まで、フェミニズム関連の書籍は今や多岐にわたっています。読みやすいものを手に取ってみてください。
読書をすることは、著者と一緒に旅をすることに似ています。旅行が解禁になるまでは、もう少し時間がかかりそうですが、それまで本の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
(仁科友里)
※画像はイメージです
※この記事は2020年05月20日に公開されたものです