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withコロナ時代の恋愛作法。「リモート婚活」はアリなのか #生きていけ、私

生きていけ、私

仁科友里

女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

新型コロナウイルス肺炎の蔓延に伴い、4月7日に安倍総理が「緊急事態宣言」を発令しました。皆さんの生活にも、有形無形で影響が出ているのではないかと思います。

そのうちの一つが、婚活ではないでしょうか。

婚活は「人と会う」ことを基本としていますが、新型コロナウイルスが人を介して拡散されている現状を考えると、婚活していいのかどうか迷ってしまう人も多いことでしょう。

皆さんもご存じのとおり、新型コロナウイルス肺炎は命に関わる病気ですし、周囲の人にもうつしてしまう可能性もあります。命より大切なものはありませんから、今は動かない方が得策と言えるでしょう。

今「会いたい」と言ってくる人には要注意

そうはいっても、いつ終息するか分からないし、このままでは時だけが流れてしまう……と焦ってしまう人もいるかもしれません。

そう思った時は想像してみてください。今、婚活をしたとします。ウイルスが飛んでいるかもしれない空間に対面で座り、相手が咳をしたらストレスを感じるのではないでしょうか?

マスクをしたままでの婚活というのも、お互いの表情が読み取りにくくて、会話もしにくいと思います。

新型コロナウィルスは、現在のところワクチンも治療薬もありません。となると、私たちができることは、うつらない、うつさないことだけです。

ニュースや新聞、ネットでも危機が報じられているのに、「会いたい」と男性が言ってくるとしたら、その人は情報収集能力もしくは危機管理能力が著しく低いと言えるのではないでしょうか。

家族をみすみす危険にさらさないことは、結婚に必要な能力です。今のような危機的状態は「他人に対して、思いやりがあるか」「今さえよければ、どうでもいいと思っていないか」を見極めるいい機会にもなるはずです。

オンラインでのコミュニケーションは積極的に

こういうご時世ですから、友人間の「リモート飲み会」や、会わずに婚活ができる「リモート婚活」もはやっているようです。

一人暮らし、かつテレワークの人は、人と話をする機会が極端に減ってしまうでしょう。

これは精神衛生上よろしくないと思うので、ご友人と積極的に連絡を取ることをおすすめします。料理が得意な人は、お酒に合いそうな料理に挑戦してみるのもいいですね。

交際を始めたばかりのタイミングで、新型コロナウイルスの流行が始まり会えなくなってしまったカップルは、LINEなどのアプリを使って毎日数分でいいですからコミュニケーションを取るようにしましょう。

「リモート婚活」で気を付けるべきこと

反対に慎重に行動してほしいと思うのが、「リモート婚活」です。

まだ決まった相手のいない人は挑戦してもいいと思いますが、個人情報の流出に気を付けること。そして、相手と交際するかどうか、今の段階では決めない方がいいのではないでしょうか。

なぜ今、答えを出さないほうがいいのかと言いますと、皆さんはお出かけをするときに、支度をした後、大きな鏡で全身をチェックしませんか?

手鏡で見ている分には「良い」と思っても、大きな鏡で見ると「バランスが良くない」と思うことはあるでしょう。見える範囲が狭いと、判断材料が少ないので、トータルバランスが分からなくなることはよくあります。

それと同じで、画面を通した時は「良い人」だと思っても、実際に会ってみると「違う」という違和感を持つことはよくあります。

「会ってみたら、なんかおかしいと思った」という違和感は、自分の防衛本能からのメッセージですから、絶対に見逃さないでほしいと思います。

ですから、「落ち着いたら、お会いしましょう」程度の約束で十分です。それで違う人の方に行くのなら、最初からその程度の相手だと思ってください。

婚活の基本は「安心と安全」だと思います。しばらくは厳しい状態が続きますが、この状態が永遠に続くわけではないはずですから、焦らないこと。

ともかく、健康を優先して、毎日を過ごしてほしいと思います。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2020年04月16日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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