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吐き気や下痢も? 夏バテの症状と対策法を医師が解説

前山 美千代

ガラクティ

夏バテの症状別対策法

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それでは、もし自分の不調が夏バテだった場合、どのようにして対処すればいいのでしょうか。前山先生に症状別の対策法を教えていただきました。

吐き気や下痢

前山:吐き気や下痢などの症状は、「夏バテ」の代表的な症状のひとつである胃腸障害です。胃腸を元気にすることが、夏バテの解消につながります。疲れた胃腸を回復させるには、まず胃腸を温める必要があります。冷たい飲みものを避けたり、寒い室内で身体を冷やしすぎたりしないようにしましょう。また、香辛料を使った料理を食べることもおすすめです。香辛料は胃の働きをよくして、消化を助けてくれます。

頭痛

前山:夏バテによる頭痛を解消する方法は、大きく2つあります。

冷房の設定を見直す

冷房による身体の冷やし過ぎが、頭痛の原因となる場合があります。ドライ設定にするのもひとつの方法です。人は気温よりも湿度の高さで暑さを感じるため、除湿を行うだけでもかなり涼しく感じられるでしょう。また、眠る際はタイマーを利用して、3~4時間後には冷房が止まるように設定してください。一般的には室温26℃程度、湿度50~60%が望ましいとされていますが、まずは自分が心地よく眠れる設定を探してみてください。

食生活を見直す

頭痛を緩和する栄養素として、ビタミンB1が挙げられます。頭痛が気になる場合は、ビタミンB1が多く含まれる食材を意識して摂るとよいでしょう。ビタミンB1は、うなぎ、豚肉、カツオ、冷ややっこ、枝豆などに多く含まれています

眠気

前山:眠気は、夜にきちんとした睡眠が取れていないことが一番の原因です。冷房の設定温度を見直したり、首や脇のあたりを冷やしたり、日中に適度な運動をするなどして、夜にぐっすり眠れるような工夫をしてみましょう。

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