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お酒に強くなる方法~「鍛えれば強くなる」って本当?~

古川真依子

お酒に強くなる方法

それでは、お酒に弱い人が強くなりたいと思ったときは、どうすればいいのでしょうか。

また、「お酒を飲んで鍛えれば強くなる」というのは本当なのかどうか、古川先生に聞いてみました。

お酒に強くなる方法

古川:お酒の強さは基本的に遺伝子によって決まります。強い遺伝子と弱い遺伝子の両方を持っている人は、アルコールを飲む機会や量を増やすことで、お酒に強くなることもあるでしょう。

なぜなら、アルコールを分解する働きのあるアセトアルデヒド脱水素酵素は、お酒を頻繁に飲むことで活性が高まる可能性があるからです。

弱い遺伝子だけの人は、もともとアセトアルデヒド脱水素酵素を持っていませんが、強い遺伝子と弱い遺伝子を持っている人は、活性が高まってお酒に強くなることがあります。

ただし、急に強いお酒を飲んだり、お酒の量を増やしたりすると、肝臓に負担がかかって急性アルコール中毒などの危険な状態になる可能性もあるため、注意が必要です。

頻繁にお酒を飲むと強くなるって本当?

古川:先ほどもお伝えしたとおり、お酒に強くなれるがどうかは遺伝子によって決まります。

自分が強い遺伝子を持っているのか、強い遺伝子と弱い遺伝子を両方持っているのか、弱い遺伝子しか持っていないのかどうかは、病院で検査を受けてみるとよいでしょう。

肝機能をアップさせる方法

古川:アルコールは肝臓で分解されます。肝臓への負担を減らすために、過剰な栄養摂取をやめることが大切です。

食事はよく噛んで食べ、腹八分目にしましょう。

その上で肝機能を高めるために、以下のポイントを意識してみてください。

バランスのよい食事

一番の基本はバランスのよい食事です。

動物性の脂や糖質を含む食品を食べすぎると、肝臓が余分な脂肪を蓄えてしまい、肝機能が衰えます。

肝臓の主な原材料はタンパク質なので、肝臓を元気に保つために良質なタンパク質を摂るようにしましょう。

便秘を予防する

便秘になると腸内で有害物質が発生し、それを解毒する肝臓の負担が増えてしまいます。

食事内容に気をつけたり、運動を取り入れるなどして、便秘を予防しましょう。

適度な運動をする

食事の摂取量と活動量が見合わず、栄養のほうが過剰になってしまうと、肝臓が処理しきれずに負担となってしまいます。

適度な運動で代謝を促し、余分な中性脂肪を減らすことが大切です。

休養と睡眠をとる

肝臓を巡る血液の量は、立っている姿勢よりも寝ている姿勢のほうが1.7倍近く増えます。

血流量が増加すると肝臓への栄養や酸素の供給量も増え、肝機能が高まります。

ストレスを溜めない

ストレスが多い環境は、交感神経が優位になって内臓の血流量が減るため、肝機能低下の原因となります。

ストレスを溜めないことは肝機能改善にも重要です。

禁煙する

タバコは血液中の一酸化炭素を増加させます。

一酸化炭素は血液中の酸素の運搬を邪魔するため、肝臓へ向かう酸素が不足し、肝機能が低下してしまいます。

栄養ドリンクで肝機能が高まる?

市販のウコンやコウジンなどは、肝臓の代謝機能を高めてくれます。

アルコールを摂取した場合、その分解を助ける役割をしてくれるので、二日酔いの予防などにも効果的です。

それらを含む栄養ドリンクは上手に活用しましょう。

次ページ:お酒を飲むときの注意点

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