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おりものシートはやめた方がいい? 正しい選び方と使い方【医師監修】

上田弥生

おりものシートはやめた方がいい? そう悩む人のために、トラブルを防ぐための正しい選び方と使い方を医師の上田弥生さんが解説。衛生面や使用頻度が気になる人は、知識を身につけていきましょう。

せっかく買ったかわいい下着が、おりもののせいで台なしになった……そんな経験、女性なら一度や二度あるのでは?

「おりものシート」はそんなおりものから下着を守ってくれる製品ですが、中には「イマイチ用途がわからず使っていない」「衛生的にやめた方がいい?」と悩む人もいるでしょう。

そこで今回は、「おりものシート」を使うメリットや正しい選び方や使い方を医師の上田弥生先生に教えてもらいました。

上田弥生

総合病院やクリニックの産婦人科・婦人科、不妊治療外来で研鑽を積む。デリケートゾーンケアの専門家。多数のメディア出演や骨盤底筋ショーツの商品開発、バストアップサプリ監修に携わるなど、幅広く活躍中。女医プラス所属

この著者の記事一覧 

そもそもおりものシートって?

生理時にナプキンは欠かせませんが、「おりもの」の量は人それぞれ。おりものシートを使うほどじゃない……と考える女性もいるでしょう。

しかし、そういった女性たちもおりものシートを使うべきなのでしょうか? まずは基礎知識を紹介していきます。

おりものシートとは? ナプキンとの違い

おりものシート(パンティライナーの例)

おりものシート(パンティライナー)の例

画像提供:Amazon

おりものシートとは、その名の通り“おりもの専用”の生理処理用用品のこと。

パンティーライナーとも呼ばれ、生理用ナプキンに比べサイズが小さく、厚みも薄いのが特徴です。

女性の多くは、おりものによってショーツが汚れるのを防ぐためにつけている方がほとんどです。また、月経の終わりかけ時や、少量の尿漏れ対策として利用する人もいるようです。中には、初潮前の女性でおりものが増えてくるため利用している人も。

その他、災害時や登山時など、ショーツが替えられない、洗えない、といった状況での使用も有用です。

おりものシートは必ずつけるべきもの?

おりものシートは必ずしもつけないといけないものではありません。従って、毎日つける必要もありません。

おりものの量は人によりますし、月経周期、体調、年齢などにもよります。量が少ない人、少ない時期はつけなくてもいいでしょう。

量が多い、予期せぬおりもので下着を汚したくない時に使えばいいと思います。

毎日つける人はどれぐらい?

マイナビウーマンでアンケート(※)をとった結果、毎日つける人は下記となりました。

「つけている」……30.3%
「つけていない」……69.7%

「毎日つけている」という人は3割いるようです。つけている理由はショーツを汚したくないという人が多数でした。※アンケートの詳細は下記記事をチェック。

参考記事はこちら▼

毎日おりものシートをつけている女性の割合は何%? アンケートで分かったリアルを紹介します。

おりものシートを使うメリット

おりものシートを使うメリットは以下の通りです。

おりものによるかぶれやニオイトラブルの回避・原因

おりものシートをきちんとこまめに替えていればですが、陰部に触れるものが清潔に保てるため、おりものによるかぶれや、炎症、ニオイなどのトラブルが回避・軽減できるメリットがあります。また、ショーツを汚さなくて済むため精神衛生的にも良いです。

ショーツの洗濯が楽になる

生活面では洗濯が楽になったり、シミができないので長期にわたってお気に入りのショーツを使えるメリットもあります。人によってはおりものが多くて、服についてしまう人もいるようなので、洋服が汚れるのも回避できます。

月経前や排卵時期につけておくと安心

月経の始まる時期を見計らって利用すれば、下着を汚さなくて済む安心感も得られます。特に月経不順気味の方におすすめです。

同様に、排卵時期にシートをつけておけば排卵出血をカバーできます。産後や更年期以降の方では尿漏れが心配な方もいらっしゃると思いますが、出たとしてもごく少量、という方はおりものシートをつけておくと安心です。

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