お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

見た目年齢を左右する! 皮膚科医に聞く、「たるみ」の原因と対策法

石部千晶/六識

吉田貴子

「最近、微妙に顔が変わった気がする……」なんて、数年前の写真といまの自分を見比べて感じたことはありませんか? それってもしかしたら、「たるみ」が原因なのかも。肌がたるんでいるだけで、一気に老けた印象に。そこで今回は、働く女性に、「たるみ」の悩みについてアンケート調査を実施。さらに、たるみの原因や対策を、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。

Q.顔の「たるみ」が気になる瞬間はありますか?

※マイナビウーマン調べ。調査日時:2016年4月20日~25日、調査人数:182人(22歳~34歳の女性)

まず、たるみが気になる瞬間があるかを聞いたところ、約4割の人が「ある」という結果に。それぞれ、理由を聞いてみました。

■「ある」と回答/昔はもっとハリがあったのに……

・「昔の写真と比べると、口元のたるみを強く感じる」(27歳/建設・土木/事務系専門職)
・「下を向いたときに、頬が垂れているのを感じる」(32歳/その他/事務系専門職)

写真に写った自分や、鏡に映った姿をふと見て「たるんだな」と感じる人が多いようです。特に、疲れているときや寝不足の日に、たるみを感じているみたい。

■「ない」と回答/鍛えているから大丈夫!

・「対人職で表情に気をつかうせいか、あまりたるみは気になったことがない」(32歳/医療・福祉/専門職)
・「今は気にならないけど、将来に備えてマッサージをしている」(26歳/医薬品・化粧品/技術職)

普段から顔の筋肉を使っている人は、あまりたるみに悩んでいないようす。また、今後に備えていまのうちから顔の筋トレをしているという人も。

続いて、たるみを予防するためにどのような対策をとっているのか、具体的な方法を聞いてみました。

<働く女性が実践している「たるみ」対策って?>

■顔の筋肉を鍛える!

・「鏡を見ながら、顔ヨガをする」(33歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「夜お風呂上がりに、コロコロする道具を使ってマッサージしている」(30歳/情報・IT/その他)

多かったのが、顔の筋力を上げるためのエクササイズや、道具を使ってマッサージをするという意見。お尻と同じように、シェイプアップすることで、ハリのある肌を取り戻せそうな気がします。

■日常生活の中で工夫

・「よく噛んで食べる」(28歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「スマホを見るときの角度を、下を向きすぎないように気をつける」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

日常生活のなかでよいと思われることを実践している人もいました。毎日のことなので、いいクセをつけると、将来の肌の結果が変わってきそうですね。

<皮膚科医に聞く、「たるみ」防止のために心がけるべきポイント>

さまざまな対策をとっていることからもわかるように、女性ならきっと、いつまでもたるみ知らずな、ハリのあるキレイな肌でいたいもの。そこで、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生にたるみの原因と改善方法について話をうかがいました。

■加齢以外にも、“たるみ”の原因はある

吉田先生「たるみというとやはり、“加齢”が一番の理由としてあげられます。歳を重ねるごとに、皮膚を保護している“真皮”の線維が劣化・減少していくので、肌がたるんでいってしまうんです。

ほかにも、紫外線やタバコも“真皮”を劣化させてしまう大きな原因です。姿勢の悪さからフェイスラインが下がり、たるみにつながってしまうことも考えられますね」

■これ以上たるまないためにもセルフケアを実践して

吉田先生「たるみの加速を止めるには、まずは紫外線とタバコを避けるのが一番。タバコは、吸うのはもちろんですが、煙を浴びるのもよくありません。カフェなどでも、喫煙席しか空いていないからといって喫煙席に座るのは、肌のためにはやめたほうがいいと思います

現代はパソコンやスマートフォンを使用することも多いと思いますが、うつむいて首が下がった状態で長時間使用するのはオススメできません。姿勢の悪さがたるみになっていくこともありますので、できるだけ目線を上げて、顔を持ちあげるように意識しましょう。顔の筋肉を鍛えるようなストレッチは、たるみを抑えるのに有効だと思います。

また、スキンケア製品は、抗酸化作用の高い“アスタキサンチン”“フラーレン”“ビタミンC”“ビタミンE”が含まれたものがオススメです。

一度たるんでしまったら、ホームケアでは戻すことは難しいです。普段意識しているかどうかで結果は変わってくるので、予防できる部分は積極的に気をつけるようにしましょう」

<さいごに>

「肌のたるみは加齢が原因だから仕方ない」なんて最初から諦めている人、また、「いまはまだ大丈夫」と油断している人は要注意。実は、セルフケアできるポイントはいくつもあるんです。しかも、タバコを避けたり、化粧水を変えてみたり……ちょっと気をつけるだけでOK! ポイントを押さえて、たるみを予防していきましょう。

吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

(取材協力:吉田貴子、文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年05月19日に公開されたものです

石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

この著者の記事一覧 
吉田貴子

皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

この著者の記事一覧 

SHARE