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専門家 不調

雨や台風のときの頭痛やだるさ、もしかしたら「気象病」かも。天気の変化が体に与える影響って?

齋藤純子

曇りや雨の日は、どこか気分が優れないもの。気分的なものだけでなく、実際に頭痛や倦怠感に悩まされる人も多いのではないでしょうか。天気が原因による病気について、名古屋大学教授・佐藤純先生に聞きました。

「気象病」の対策は?

「気象病」の対策は?

■頭痛、だるさ、めまいなど。PMSに似た症状も

「気圧、気温などの変化によって症状があらわれる病気全般を『気象病』と呼びます。主に低気圧が近づくことによって、頭痛、めまい、首や肩の凝り、倦怠感などの症状が強くなります。女性に多く、私が外来を担当する愛知医科大学学際的痛みセンターでは、患者の約9割が女性です。なかでも30歳前後の方が特に多い印象があります」(佐藤先生)

女性が多い理由として、内耳や自律神経が男性より敏感でストレスを受けやすいからではないかと考えられている「気象病」。ただし女性であっても、頭痛やだるさなどはPMS(月経前症候群)に似た症状であるため、天気が関係していると気づかないことも多いとか。

「診察でたずねていくうちに、はじめて天気との関係に思い当たるというケースも少なくありません。PMSのほか、うつなどの精神疾患の症状とも重なるため、天気が原因と自覚していない『隠れ気象病』の方も多いと思われます」(佐藤先生)

では、気象病かもしれないと思ったら、何科を受診すればいいのでしょうか。

「自覚症状としてめまいや吐き気がある場合は耳の奥にある“内耳”に関係あることが多いので、耳鼻科がおすすめです。一方、『だるい』『気分がすぐれない』など全身の症状がある場合は、ホルモンバランスに関係している可能性があるので、婦人科を受診するのがいいですね。いずれも問診の際に、天気の変化で悪化していることを伝えましょう」
(佐藤先生)

■酔い止め薬が効果的。気圧変化のストレスに耐えうる体づくりを

治療では、「乗り物酔い」の薬が処方されることも。

「気象の変化によるめまいや気分の悪さは、車酔いの症状に似ています。症状がひどい場合は乗り物酔いの薬を処方することもあります。また、めまいを和らげるツボを刺激するのも効果的です。自分でできる対策としては、天気予報アプリなどを利用して、気象の変化を把握しておくことも重要です」(佐藤先生)

台風や大雨など、気象の変化が激しくなりそうなときはどうすればいいのでしょうか。

「気象の変化は止めることはできませんが、ある程度予測して、対処することはできます。例えば、低気圧が近づいてくるとわかっている場合はできる限り、大事な用事をずらすなど体調を崩す可能性を念頭に置いて予定をたてるといいでしょう。また、睡眠を充分に摂る、毎食きちんと食べる、規則的な生活を心がける、など気象変化によるストレスに対応できる体づくりも大切ですね」(佐藤先生)

(齋藤純子+ガールズ健康ラボ)

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