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【新連載】彼に振られたあの日から、もう何もかもが面倒で……

すると塚本さんは笑顔で言う。
「そうだね。ぼくたちまだ出会ってから、
2カ月たってないものね」

それでもわたしたちはその日から、
毎週のように会って食事をしたり、
美術館やショッピングにでかけたりした。

そして1カ月後。再び映画を見た後、
食事をしている最中に、塚本さんから
「やっぱりぼくと……付き合わない?」と聞かれた。

わたしはナイフを取り落としそうになるほど、
驚いてしまった。
「Yes」と言いたいのに。何かがものすごく怖い。
塚本さんを受け入れたいのに、
そう思えば思うほど苦しく、頭が痛くなってくる。

「ごめんなさい、無理です」

自分で答えておきながら、泣きそうになった。
さすがに塚本さんも、がっかりしている。
ふたりその日は、ほとんど無言で別々に帰った。

そしてLINEのメッセージも途絶えた。
もう毎日来ていた「おはよう」も「おやすみ」もない。

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