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生理不順の原因は? おすすめの漢方薬とすぐ取り入れられる対処法

P美さんの初診問診票はこんな感じです。あなたの傾向とは似ている? 似ていない?

丸山先生「P美さんには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を処方します。この漢方薬を1日に3回ずつ飲んでください。女性に処方されることの多い漢方薬で、特に色白やせ形で虚証(※)のタイプに用いられます」
(※虚証については、第7回で詳しく触れています)
P美「O子もやせ形ですけど、O子とはちがう漢方薬なんですね」

丸山先生「P美さんとO子さんは体形は似ていますが、体質には大きく異なる点があるのです。O子さんは『水が足りないタイプ』でしたが、P美さんは『体の中の水が多いタイプ』です。たとえば雨の日や雨が降る前の日に頭が痛くなることはありませんか?」
P美「あ、あります! 頭が痛いから、明日は雨だな…とか」

丸山先生「比較的日本人には多いタイプですが、頭痛やめまい、むくみの症状は『水が多いタイプ』によくある症状です。冷え症なのも、水が多くて冷えてしまうんです」
P美「そうなんですね」

丸山先生「当帰芍薬散は水の偏在に処方されることの多い漢方です。水の偏在がなおることで冷え症を改善し、血を補い血のめぐりをよくすることで月経周期も整えることを狙います」

丸山先生の初心者講座1

当帰芍薬散は「安胎の薬」ともいわれ、妊娠中の流早産・妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の予防に用いられることもあります。
※妊娠中の薬の服用については、必ず主治医にご相談ください

P美「わかりました」

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