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眼科医が解説! “ピクピク病”の正体とは?

杉本由佳

みなさんは、まぶたのピクピクが止まらないという経験はありませんか? なぜピクピクしているのか、放っておいていいものなのか、ピクピクの正体が気になるところ。そこで今回は、中目黒眼科で院長を務める杉本由佳先生に“ピクピク病”についてお話を伺いました。

“ピクピク病”って何?

“ピクピク病”は、実は病気ではありません。正式には「眼瞼(がんけん)ミオキミア」と言い、まぶたの左右どちらかの筋肉の一部が間欠的にピクピクする状態のことを指します。このピクピクは、長くても1カ月以内に止まることがほとんど。まぶた以外にも、腕や足など体の一部が間欠的にピクピクする場合は、眼瞼ミオキミアと同じ状態である可能性が高いです。

よく「眼瞼けいれん」と勘違いする人が多いですが、これはまったく別物です。眼瞼けいれんは、目がギューッと閉じてしまい、手で開かないと動かなかったり、自分の意思に反して動いてしまったりする症状で、主にお年寄りがかかる病気です。40歳以下で眼瞼けいれんにかかる人は、向精神薬の副作用だったり、脳の病気である可能性があります。眼瞼けいれんの症状が出たら、きちんと病院で検査をしましょう。

ピクピクの原因は?

まぶたがピクピクする原因は、主に眼精疲労とストレス。特に、度数が合っていないメガネやコンタクトをつけたり、パソコンやスマートフォンを使いすぎたりで、眼精疲労になり眼瞼ミオキミアになってしまう人が非常に多いです。そのほか、カフェインの摂りすぎが原因となることもあります。

ピクピクの対処法

ピクピクの対処法は、とにかく目を休ませること。目を休ませるためには、睡眠が一番なので、できれば6時間は睡眠時間を確保してほしいですね。また、目をあたためることも、血流がよくなり、神経もリラックスできるのでオススメです。仕事中であれば、遠くをボーッと見たり、目をつぶったりして目を休ませる時間を定期的に作りましょう。

最近、ブルーライトカットのメガネをつけて安心しているデスクワーカーが多いですが、ブルーライトの親玉は太陽ですので、UVカットのサングラスをすることも重要です。ただし、レンズの色が濃いサングラスは、暗く感じて余計に瞳孔が開いてしまうので、暗くなりすぎないものを選ぶようにしましょう。

眼瞼ミオキミアは病気ではないので、基本的には放っておいて問題ありません。ただし、1~2週間経ってもピクピクが止まらない場合は、視力などをきちんと検査するためにも、眼科を受診しましょう。

まとめ

まぶたがピクピクするのは、心や体が疲れているサイン。ピクピクしやすい人は、生活習慣を見直すようにしましょう!

(取材協力:杉本由佳、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.26)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年11月28日に公開されたものです

杉本由佳

女医+(じょいぷらす)所属。中目黒眼科 院長

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