節分とは? 豆まきのやり方や節分の食べ物も紹介
節分に豆をまく理由
節分と言えば豆まきを思い浮かべる人が多いでしょう。では、なぜ節分に豆をまくのでしょうか。理由には諸説ありますが、ここではその理由とされるもののうちいくつかを紹介します。
(1)中国の宮中行事が伝わったから
昔の中国では、大晦日に大儺(たいな)という邪気祓いの行事が行われていました。この風習は日本にも導入され、宮中で行われていたそうです。
時を経るうちに、鬼を払う役割の方相氏(ほうそうし)が鬼として扱われはじめ、今の節分のように鬼を追い出す行事になっていったと考えられています。
そして、いつのまにか豆をまく儀式が登場し、やがて庶民にまで広がりました。
(2)霊力があると信じられていたから
大豆には、魔除けなどの霊力があると信じられていました。
神社などでお米をまいているのを見たことがありませんか? これは散供(さんぐ)というお祓いで、お米の霊的な力をもって悪い霊を追い払おうとする儀式です。
豆をまくのにも散供と似たような意味合いがあり、まいた場所が清められると考えられていました。
(3)語呂合わせから
「魔(ま)を滅(めっ)する」「魔目(まめ=鬼の目)を滅ぼす」といった語呂合わせから、「豆(まめ)」をまくと良いとされてきた、という説も。
「魔目を滅ぼす」の語呂合わせについては、「毘沙門天のお告げに従い、人々が豆を炒って鬼の目に投げつけ、撃退した」という言い伝えがあります。
(4)中国の医書に記述があったから
中国の医書『神農本草経』に、「豆は鬼毒を消して痛みを和らげる」との記述があったことから、豆をまくようになったともいわれています。
当時、豆は疫病や風邪、厄落としなどに効果があるとされていたようです。