タロットカード「吊るされた男」の意味は? 正位置・逆位置別に解釈を紹介
タロットカード「吊るされた男」が表すのは、試練です。このカードが表す恋愛運・金運・仕事運とは? 本記事では、タロットカード「吊るされた男」の意味と正位置・逆位置別の解釈について紹介します。
タロットカードの絵柄にはさまざまな意味が隠されています。これを深く読み取れば、未来に役立つヒントが得られるかもしれません。
本記事では、タロットカード「吊るされた男」の意味や正位置・逆位置別の解釈を紹介。また、「吊るされた男」が表す恋愛運・金運・仕事運を読み解いていきます。
※本シリーズでは、マルセイユ版タロットに準じたカード番号を採用しております。
タロットカード「吊るされた男」の基本的な意味
大アルカナ12番目のカード「吊るされた男」は、手足を縛られて逆さ吊りにされていますが表情は穏やかです。
そこから読み取れるのは、身動きが取れない状態を受け入れており、体は拘束されているものの精神は拘束されていないということ。
「吊るされた男」のカードは試練を表しますが、ネガティブな意味だけでなく「試練を受け入れる精神力の強さを持っている」「吊るされていても全ての物事は大丈夫」という良い暗示も含みます。
この試練を乗り越えていくことで、精神力が高められ大きく成長できるのです。つらい時は視点を変ればピンチの中にチャンスを見出せるでしょう。
また、今まで努力してきた人はそろそろ努力が報われそうです。
絵柄・シンボルの意味
タロットの絵柄にはたくさんのシンボルが散りばめられています。ここでは「力」のカードに隠されたシンボルのメッセージを紹介します。
(1)逆さに吊られている男性
逆さ吊りにされている男性の姿は「物事の見方を変えれば新たな気づきが得られる」というメッセージが込められていると解釈できるでしょう。
(2)交差して「4」の字になった脚
数字の4には、「地道に努力を積み重ねていくこと」や「忍耐」といった意味が込められています。
(3)青い服
男性が着ている青い服は、理性や精神性、より深い平和に対しての目覚めを想起させます。
(4)男性が吊るされている枝
この枝は、過去から未来につながる時間を暗示すると解釈できるでしょう。
(5)枝と男性の足をつなぐ結び目
男性の足は枝に固く結ばれています。このことから、結び目は無限の可能性を象徴すると考えられます。
他のタロットカードとの関係から読み解く意味
タロットカードは前後のカードと深い関わりがあり、お互いに影響を及ぼし合います。そのカード同士の関係性を読み解くことで、より深く意味を理解できるでしょう。
ここでは、12番「吊るされた男」の意味を、11番「力」・13番「死」との関係から考察します。
11番「力」
「力」のカードは、強い精神力で信念や意志を貫くことを表します。強い精神力があるからこそ、次に続く「吊るされた男」へやってくる試練に耐えられるのでしょう。
この関係からは、「勇気を持てば試練や障害を乗り越えられる」というメッセージを読み取れます。
13番「死神」
「死神」のカードは死と再生、終わりと始まりを表します。
その前のカード「吊るされた男」に込められた暗示は「物事の見方を変えれば気づきが得られる」でした。
この「吊るされた男」が「死」に向かうことは、古い価値観を手放して新しい自分へと生まれ変わることを象徴しているのかもしれません。
【正位置・逆位置別】吊るされた男の解釈
タロットカードは、正位置(カードの上下が逆になっていない)・逆位置(カードの上下が逆になっている)によっても解釈が異なります。ここでは、正位置・逆位置別に「吊るされた男」の解釈を紹介します。
正位置の解釈
正位置の「力」は、「困難な状況であっても現実を受け入れて忍耐強く努力すれば乗り越えられる」というメッセージです。困難を乗り越える過程で精神的にも大きく成長できます。
つまり、これから訪れる困難は成長のプロセスとしての試練といえるでしょう。
【正位置のキーワード】
自己犠牲、試練、努力、忍耐力、信念を貫く、受け入れる、覚悟、新たな視点、報われない、慈悲の精神、精神的成長、献身的、我慢、抑制、償い
逆位置の解釈
逆位置の場合、身動きが取れない状態で努力しても報われないことを示しています。
また、間違った方向で努力しているせいで本来の力を発揮できていないという暗示も。
これから先、思い通りにならない苦しさから自暴自棄になる可能性があります。
【逆位置のキーワード】
身動きがとれない状況、無駄な努力、我慢、自己中心的、思うように物事が進まない、困難、視野が狭い、自己犠牲、束縛、疲労、自己否定、中途半端、報われない
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