「後悔先に立たず」の意味とは? 英語表現や類語・反対語も紹介
「後悔先に立たず」は、よく見聞きすることわざですが、しっかりと意味を理解できていない人もいるかもしれません。今回はビジネス系ライターのSaiさんに、「後悔先に立たず」の意味に加え、英語表現や類語、反対語などを紹介してもらいます。
「後悔先に立たず」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
教訓として使われる場面も多いことわざですが、意味をしっかり理解できていますか?
今回は、「後悔先に立たず」の意味や使い方を例文つきで解説。また、「後悔先に立たず」の英語表現や類語・反対語なども併せて紹介します。
「後悔先に立たず」の意味や由来とは?
まずは、「後悔先に立たず」の意味や由来を確認しましょう。
意味は「既にしたことは取り返しがつかない」
「後悔先に立たず」は「こうかいさきにたたず」と読みます。辞書で調べると、以下のように記載されています。
後悔先に立たたず
してしまったことは、あとになってくやんでも取り返しがつかない。
[類語]死んだ子の年を数える・死児の齢よわいを数える・羅網らもうの鳥は高く飛ばざるを恨み呑鉤どんこうの魚は飢えを忍ばざるを嘆く(『デジタル大辞泉』小学館)
つまり「後悔先に立たず」とは、「既にしてしまったことを悔いても取り返しがつかないため、何かをする前にはよく考えなければならない」という意味です。
由来や語源は特にない
ことわざには、由来とされる出来事や教えがある場合も多いです。しかし、「後悔先に立たず」には、特に由来がないようです。
ただ、鎌倉時代に書かれた仏教説話集である『沙石集』などにも登場するため、古くから使われてきた言葉だということは確かでしょう。
後悔さきにたたず、事を弁へず、実に愚也
(『沙石集』)