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「自己認識」とは? 高める方法3つを解説

浅野寿和(心理カウンセラー)

自己認識力を高める方法3つ

ここからは、自己認識力を高める方法を紹介します。

(1)他者にフィードバックを求める

自分の言動や働きぶりへの印象について、上司や同僚などから評価してもらう方法です。

月に数回、ランチやディナーなどに誘って、機会をつくってみましょう。なお、前もって「客観的で率直な意見を求めていること」を伝えておくと、相手が事前に意見をまとめられるので親切です。

できれば意見を求める相手はあなたをよく知っている人か、応援してくれている人を選ぶと良いでしょう。

その方が、具体的な意見をもらいやすく、仮に厳しい評価だとしても「愛情ゆえ」と受け入れやすくなります。

もちろん、意見をもらったら感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。

(2)自分にとっての楽しみや幸せを見つける

今まで仕事やプライベートで経験したことを振り返り、その中で何が楽しかったか、または幸せだったか考えてみましょう。

例えば、ノートやスマホのメモに「自分がやりがいを感じた仕事」「幸せだと感じた出来事」を書き出し、さらに「やりがいを感じた部分」「幸せを感じた理由」を掘り下げて書き入れます。

そうすれば、自分の得意分野や適性、価値観が見えてくるはずです。

(3)自分の行動や考え方を振り返る

一日の終わりに自分の行動や考え方を振り返ってみましょう。

「今日うまくいったことは何か」「今のやり方や考え方を変えなくて良いか」などを自分に問いかけます。

この方法には、コツが2つあります。

1つ目は、「うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」の両方を見つめることです。

仕事でミスをして落ち込んでいる時などは、つい否定的なことばかり思い浮かぶかもしれません。しかし、それでは自己認識力は高まりにくいでしょう。

なぜなら、自分の良い部分も悪い部分も含めて理解するのが自己認識だからです。

そして2つ目のコツは、「なぜ」ではなく「これから何をすれば良いのか」を考えること。

「どうしてあんなことをしてしまったんだろう」「なぜ自分はこれができないんだろう」と考えると、自分を責めるマイナス思考から抜け出せなくなりがちです。この状態で自己を正しく認識するのは難しいでしょう。

そこで、「できなかった理由」ではなく「できるためにすべきこと」を考えるように心掛けましょう。そうすれば、客観的に自分を見つめやすくなるので、自己認識の精度が上がるはずです。

パフォーマンス向上のために自己認識力を高めよう

自己認識力が高い人は仕事のパフォーマンスも高く、良い成果を出す傾向が強いといわれています。

もし、「より高いパフォーマンスを発揮したい」と考えているのなら、この記事を参考に自己認識を高める訓練をしてみてください。

自分の得意分野や苦手分野を正しく把握し、さらにレベルアップするにはどうすれば良いか考えることで、きっと仕事に良い影響があるはずです。

また、自分の価値観や他者への影響を自覚して振る舞いを変えることは、自分だけでなく周囲の人の幸せにもつながるでしょう。

(浅野寿和)

※画像はイメージです

※この記事は2022年02月08日に公開されたものです

浅野寿和(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー・講師

20代に苦難を心理学で乗り越えた経験から、カウンセラーとなった。恋愛・夫婦問題、男性心理分析、家族・職場などの対人関係、自分らしさを取り戻すなどジャンルに多数の実績を持つ。年間400件以上の面談カウンセリングを行う現場主義の実践派。行政の自作対策事業にかかるカウンセリングや外部ビジネスセミナー講師も担当。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。ちょっとだけ予約の取りにくい人気カウンセラー。

名古屋を活動のベースに、東京・大阪・福岡&オンライン上で活動中。

心理カウンセラー浅野寿和オフィシャルサイト:https://asanohisao.jp

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