お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

同調圧力とは。意味と事例&回避する方法を解説

大塚統子(心理カウンセラー)

同調圧力に屈しないためにやるべきこと

集団の一員でいる限り、程度の差はあっても同調圧力は避けられないものかもしれません。では、同調圧力とどう関わっていったら良いのでしょうか。5つの対策を紹介します。

(1)自信を持つ

同調圧力に抵抗できる人は、自分の判断に自信がある人です。いくら周囲の人が別のことを言っても、「自分は間違っていない」と強い確信を持つ人は、同調圧力に屈しません。

また、同調圧力に対して違和感を持った時、自分の感覚を信じられるかどうかも重要です。違和感を認められれば、客観的な検証を試みることもできるでしょう。

(2)理解者を見つける

集団の中で自分だけ周囲の人と違う行動を取るのは、不安になりやすいもの。そのため、自分1人だと「間違っている」と分かっていても、周囲に同調せざるを得ないかもしれません。

しかし、その時に自分の味方が1人でもいれば、同調しないでいられる確率が上がります。

たった1人でも、理解し合える人を見つけることが大切です。

(3)SNSで意見を求める

自分が所属する集団内では同意が得られず、他で意見を求めたい場合、SNSの活用も一案です。SNSで自分の意見に賛同する人たちと出会えれば、応援と勇気を得られるでしょう。

ただし、不本意な批判・反論を受ける可能性もありますので、SNSへの投稿には「何が起きても自分自身の行動の結果」として責任を持つ必要があります。

(4)集団から距離を置く

相手を否定しないように気をつけて「私は同調できない」旨を伝えても、同調を強制されるならば、自分の責任でその集団から離れるのも選択肢の1つです。

合わない集団に身を置いて自分を消耗するのではなく、自分を幸せにする道を選択する方法もあるでしょう。

(5)自分自身を整える

複数の集団で自分に対して同調圧力が繰り返されるように感じる場合、自分自身の感じ方のパターンが影響していないかを確認してみましょう。

例えば、「自分の意見は聞いてもらえない」という思い込みがある場合、「聞いてもらえない」ことに対して過敏になりがちです。そうすると、同調圧力を掛けられているわけではないのに、「意見を押しつけられた」と感じてしまう場合があります。

もしこうした思い込みがあるならば、物事をフラットな目線で見るように意識すると捉え方が変わるかもしれません。

同調する人が弱いわけではない

他人に同調することを「弱さ」、同調圧力に抵抗することを「強さ」と思う人たちもいます。しかし、他人に意見を合わせていくことは、必ずしも同調圧力に屈することではありません。

他人を理解しようと歩み寄ったり、相手の気持ちを思いやったり、その場の調和を保とうとしたりする点では、同調も人と関わるのに必要な能力です。

過度に同調しすぎずに、ストレスをためないような集団との関わり方を見つけていきましょう。

(大塚統子)

関連する診断をチェック!

周りからずるいって思われてない? 「媚びる人度」診断

※画像はイメージです

※この記事は2021年06月29日に公開されたものです

大塚統子(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。ネガティブな感情の癒しから、「ココロを整える」「自信を取り戻す」「幸せな恋愛関係を築く」「才能を見つける」サポートを得意とする自己嫌悪セラピスト。東京・仙台で開催の『体験する心理学講座(心理学ワークショップ)』講師。

HP:http://blog.livedoor.jp/cs_nori/
Twitter:https://twitter.com/cs_nori

この著者の記事一覧 

SHARE