お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

交渉力を高める方法は? 仕事で使える交渉スキルの鍛え方

中谷充宏(キャリアカウンセラー)

交渉力は、ビジネスシーンなどさまざまなところで生かせるコミュニケーションスキルの一つです。そんな交渉力を高めるためには、どのようなトレーニングをすれば良いのでしょうか。キャリアカウンセラーの中谷充宏さんが、交渉力の身につけ方を解説します。

ビジネスシーンで「交渉力」の必要性を実感したことがある人は多いのではないでしょうか。特に営業や販売、購買といった職種に就いている方は、より一層実感していると思います。

この、交渉力があるかどうかで、その後のビジネス展開が大きく変わりますから、重要性は誰もが認識しているはず。

では、交渉力を高めていくには、どうすればいいのでしょうか? 今回はこのテーマを解説していきます。

本当の「交渉力」とは何か

自分の要求を相手に飲ませる力が「交渉力」と考えている人が多いと思います。

ただ、これだと場当たり的で、例えばあなたが大幅に値切り交渉をした相手が、次回、報復に打って出ることも。つまり無理やり交渉しても、結果的に損害を被ることだってあるのです。

双方にとってWin-Winな関係を目指しながらも、自分の利益の最大化を導き出せること。これが本当の「交渉力」です。

この力が高ければ、双方間の信頼関係を築きつつも、自分にとって優位にビジネスを進められるのです。

「交渉力」の定義

ここで改めて、「交渉力」の定義について振り返っておきましょう。「交渉」を辞書で引いてみると、以下のような言葉が出てきます。

こう‐しょう〔カウセフ〕【交渉】

[名](スル)

 特定の問題について相手と話し合うこと。掛け合うこと。「労働条件について交渉する」

 交際や接触によって生じる関係。かかわり合い。関係。「悪い仲間との交渉を絶つ」「異性と交渉をもつ」「没交渉」

(『デジタル大辞泉』小学館)

今回紹介するのは、前者の意味での交渉力について。辞書を見ても、相手を一方的に説き伏せるのではなく、話し合うことが本当の交渉力であることがうかがえます。

次ページ:交渉力がある人の特徴

SHARE