【心理学】正常性バイアスとは? 及ぼす影響や対策を紹介
正常性バイアスに陥らないための対策3つ
では正常性バイアスに陥らないためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
ここからは、正常性バイアスに陥らないための対策方法を3つ紹介します。
(1)正しい情報を事前にそろえる
正常性バイアスに陥らないためには、とにかく正しい情報を事前にそろえておくことが大切です。
何よりも大切なのは、誤った情報に踊らされないこと。そのためには、本当に信用できる情報なのかをしっかり調べる必要があります。
「○○さんが言っていたから絶対に大丈夫」ということはありません。“誰が言っていたか”ではなく、“信用できる情報か”という視点が大切です。
(2)自分で判断する癖をつける
自分で判断する癖をつけることも、正常性バイアスに陥らないためには大切です。
“自分で判断する”ということは、“他人の意見に流されない”ということ。自分の中に違和感があるなら、違和感が消えるまで追求することが大切です。
ただし、日頃から練習していなければ万が一の時に自分で判断するのは難しいでしょう。特に自分の意見を優先するのが苦手な人は、ぜひ今日から「違和感が消えるまで追求する」という意識を持ってみてください。
(3)最悪の事態を想定して動く
もう1つの対策方法は、判断する前に最悪の事態を想定することです。
例えば、災害時には「もし避難しなかったら最悪の場合どうなる?」と考えてみてください。
どんな場合でも、何かを判断する時には「もしこの判断が間違っていたら、最悪の場合どうなる?」と考えてみるだけで、結果は変わってくるはずです。
何もなければそれに越したことはありません。ですが、“いったん立ち止まって考える”という行為をしなかったために最悪の事態が起こってしまえば、もはや「後悔、先に立たず」です。
特に何でも楽観視しがちな人は、何かを判断する時には最悪の事態を想定するよう習慣づけることをおすすめします。
流行や集団行動が好きな人は要注意
今回は正常性バイアスという心理学用語について、意味や具体例、陥らないための対策などを紹介しました。
正常性バイアスに陥りやすい人の特徴として、流行が好きなことや集団行動が好きなこと、人目を気にしがちなことなどが挙げられます。
これらに当てはまる人は特に、万が一の時には“周りがどう動くか”を基準に判断してしまわないよう、くれぐれも注意してくださいね。
(永瀬 なみ)
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※この記事は2021年04月30日に公開されたものです