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【時候の挨拶】4月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

4月の時候の挨拶「シーン別の例文」

時候の挨拶を組み入れた例文を、ビジネス・プライベートそれぞれの場面で、ポイントとともに以下に紹介します。

4月に使える例文

暖かくなり、イベントなどのお誘いも出しやすくなる頃ですね。まずは、ビジネスシーンでも作成する機会が多い、案内状とお礼状の例文を紹介します。

案内状(例文)

拝啓 清明の頃、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素はお世話になりありがとうございます。

 さて、このたび下記の通り、「○○」を開催いたします。

(~開催の意図や準備の様子などを記す~)

 多用のことと存じますが、春の息吹を感じにぜひお出かけくださいますよう、ご案内申し上げます。

敬具


「○○」
日時:○○
場所:○○

以上

お礼状(例文)

拝啓 惜春の頃、先般は、ご多忙の中「○○」にお越しくださり、誠にありがとうございました。

(~好評だった様子やうれしかった気持ち、これからの意欲や展望などを述べる~)

 どうか今後ともご交誼(こうぎ)賜(たまわ)りますよう心よりお願い申し上げますとともに、ますますのご活躍を願っております。
 書中にて失礼ではございますが、お礼まで申し上げます。

敬具

開催後すぐに出す来場のお礼状では、お礼のメッセージで書き出した方が、ストレートに伝わります。

転任の挨拶状

ビジネスの挨拶状には、開店・開業、支店開設、新装、移転、組織変更、担当者変更など、さまざまなものがあります。

4月は特に就職、転職、人事異動や組織体制の変更などで人の動きが顕著な月です。

挨拶の言葉を中心に、日頃の感謝や誠意が十分伝わるものにしましょう。

特に、担当者変更などは先方に不安を与えることもあるので、しっかり引き継ぎを行う旨を伝えます。時期を外さずに知らせることもポイントです。

例文

拝啓 陽春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、私このたび○○本社勤務となり、4月1日付で着任いたしました。在任中はご厚誼(こうぎ)を賜(たまわ)り、心より御礼申し上げます。
 なお、私の後任は下記の通り、○○が務めさせていただきます。○○は、貴社の業界にも詳しく、私同様チームリーダーを務めて3年になります。ご迷惑をお掛けすることのないようにしっかりと引き継ぎを行いましたので、ご安心いただきますとともに、今後とも○○支社に変わらぬご指導を賜(たまわ)りますようお願い申し上げます。
 私も新天地で心機一転、新たな分野に意欲的に取り組む所存です。もし、こちらにお越しの際はぜひお声がけください。
 本来ならばお目にかかってご挨拶申し上げるべきところでございますが、ご多忙の折と拝察し、書中にてご挨拶まで申し上げます。最後になりましたが、貴社のご発展と皆さまのご健康を心より願っております。

敬具


新担当者:○○○○(○○支店、所属と役職)
Email ○○○○@○○○○.co.jp
旧担当者:○○ ○○(○○本店、所属と役職)
Email ○○○○@○○○○.co.jp

以上

就職祝いの手紙

親しい相手に送る手紙では、頭語を省き、「おめでとう」「ありがとう」などのメッセージから書き出しても構いません。率直に気持ちが伝わります。

4月は、桜にちなむ時候の挨拶を使うことも多いでしょう。桜の名所がある場合には、固有名詞を入れることで、土地柄や親しみを感じてもらえます。

また、品物を贈る際には、以下の例文にある「心ばかり」のように必ず謙遜すべきと決まっているわけではありません。相手との関係性にもよりますが、「すてきな色を見つけました。きっとお似合いと思い、お贈りします」などのように書いても良いでしょう。

例文

 ○○川の桜も美しい頃、○○ちゃん、高校入学おめでとうございます。私も○○高の卒業生なので、従姉としてとてもうれしく思います。
 また夏休みに会えたら、学校のお話を聞かせてくださいね。
 お祝いに、心ばかりの品をお送りしましたので、どうかお使いいただければ幸いです。
 朝夕冷え込みますので、皆さま、お大事にお過ごしください。

かしこ

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