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前向きになる方法10選【心理カウンセラーが解説】

笹氣健治(心理カウンセラー)

前向きになるためにおすすめの本3選

前向きになるには、アレコレ考えるのはやめて、とにかく何か行動を起こすことが有効です。でも、今すぐ何をすればいいか分からない時には、前向きになる小説を読んでみるのも良いでしょう。

そこで、私が個人的におすすめしたい小説を3つご紹介します。自分の中にある、忘れかけていた大切なものを思い出せるかもしれません。

『幕が上がる』(平田オリザ)

(あらすじ)

高橋さおりは、毎年地区大会敗退の高校演劇部の部長。新任教師が演劇経験者だと聞き、指導してほしいと頼み込む。さおりと部員たちは、先生の下で全国大会出場を目指して演劇に打ち込みながら、自分たちの舞台を作り上げていく。

おすすめの理由

何かを表現したいのに、その方法が見つからずに自分を持て余していたごく普通の高校生が、さまざまな体験を通して自分自身を発見していく姿に、眠っていた情熱が呼び覚まされる感覚を味わえるはずです。

未来には可能性が広がっていることを思い出し、「私もまた頑張ってみよう」と希望が湧いてくるすてきな物語です。

『舟を編む』(三浦しをん)

(あらすじ)

新しい辞書『大渡海』の編纂(へんさん)に取り組む編集部員たちの奮闘記。地味で途方もない作業を地道にこなし続ける、愛すべき真面目な変人たち。その言動に思わずニンマリしながら読み進めていく先には、感動的なラストが待っている。

おすすめの理由

「言葉」にこだわりを持ち妥協を許さぬ彼らの真摯な態度に触れることで、「仕事にやりがいを持って取り組むってこういうことなんだ」と改めて気づかされます。

仕事に対して前向きな気持ちになれないと思っている人には特におすすめの本です。

『天翔る』(村山由佳)

(あらすじ)

競馬好きの父と祖父母の4人で暮らすまりもは、最愛の父を事故で失い不登校になる。偶然出会った看護師の貴子から誘われて乗馬の楽しさを知った少女は、アメリカで開催される世界一過酷な馬の長距離耐久レースへの挑戦を通して、弱い自分を乗り越えていく。

おすすめの理由

それぞれ心の痛みを抱える少女と大人たちが、互いに思いやることによって徐々に癒やされていく様子に、逆境から逃げずに立ち向かっていこうという勇気がもらえます。

今現在、逆境や苦しい立場に立っていて前向きになれない人にはぜひ読んでいただきたい1冊です。

マイナス思考を強制終了させる方法

前向きになるメリットを再認識し、積極的に行動を始めたとしても、時には魔が差したように、以前のネガティブ思考が頭の中に生じることもあるかもしれません。

「私に本当にできるのかな」「うまくいくかな」「やり続ける意味があるのかな」といった言葉が浮かんできたら、良い方法があります。

目の前で、両手をパン! と叩きながら「ストップ!」と声に出してみてください。

すると、頭の中のモヤモヤが一瞬で吹き飛んで、先ほどのネガティブな言葉がどこかに消え去っていくことに気付くはずです。

頭の中のネガティブな思考は、このようにして強制終了しましょう。もんもんと浮かび上がってくる雑念をそのままにしておくと、時間の無駄になります。

自分がやるべきことが明確になったら、悩むのではなく行動あるのみですよ。

前向きになるには、前向きになれない理由を考えることも重要

前を向こうとしても、なかなかうまくいかず、とてもつらい。

そんな時は、「なぜ今こんなにつらいんだろうか?」と考えてみても良いかもしれません。

「人生に無駄はない」という言葉がありますが、今のこのつらい体験も、きっと何か意味があるはず。せっかくの体験から何かを学び、自己成長に生かせたらいいですね。

(笹氣健治)

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※画像はイメージです

※この記事は2021年03月24日に公開されたものです

笹氣健治(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

メンタルトレーナー・心理カウンセラー
1967年生まれ。国際基督教大学を卒業後、NTT(東京支社)に入社。その後、地元の仙台に戻り、スポーツクラブ「グラン・スポール」の経営に携わる。企業を経営する上で人間心理を理解する必要性を痛感して心理カウンセリングを学び、現在は、ストレスやコミュニケーション問題の解消をテーマにした講演やカウンセリング、目標達成のためのメンタルトレーニングを行っている。『「やる気」のある自分に出会える本』(スリーエーネットワーク)、『仕事の悩みを引きずらない技術』(PHP研究所)など、著書19冊。

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