前向きになる方法10選【心理カウンセラーが解説】

前向きな人に共通する特徴

前向きになれない時は誰にでもあるものですが、いつも前向きに見える人がいます。そういう人には、どのような特徴があるのでしょうか？

前向きな人に共通する特徴を考えてみましょう。

（1）心身共に健康である

疲れやストレスがたまっていると、どうしても前向きになるのが難しくなります。ですから、常に前向きな人は、疲れやストレスをため込まない生活をしています。

健康づくりの三要素（栄養・休養・運動）がバランスよく取れるよう習慣化されていると共に、自分なりにうまくストレス解消できる方法を身に付けています。

だから、前向きな人は常に心身の健康状態が保たれていて、必要なエネルギーが十分に満たされているのです。

（2）自分の良い部分を見ている

前向きな人は、自己肯定感が高い傾向があります。自己肯定感が高いと、新しいことや難しいことにチャレンジしやすくなります。自分に自信があり、少しぐらいうまくいかなくても、諦めることなく努力を続けられるからです。

自己肯定感が高い人は、自分の欠点や失敗よりも、長所や成功体験に注目します。悪い部分ではなく、良い部分を見ることで、自信を持つことができ、前向きでいられるようになるのです。

（3）物事を楽観的に捉えている

将来のことを考える時、人は楽観的に考える場合と、悲観的に考える場合があります。

「うまくいかないんじゃないか」「問題が起きるんじゃないか」と悪い方へと想像を膨らませてしまうのが、悲観的な考え方。「きっとうまくいくだろう」「何とかなるだろう」と良い方へ捉えるのが楽観的な考え方。

前向きな人は楽観的に考える傾向が強く、後ろ向きな人は悲観的に考えがちです。悲観的に考えていると、どうしても不安や恐れがつきまとい、積極的に行動できなくなります。一方、前向きな人は楽観的に考えるので、ためらうことなく、どんどん行動できます。

（4）夢や目標がある

前向きな人は、大抵夢や目標を持っています。社内で成績上位を目指す、何かの資格を取る、海外で暮らす、いつか独立・起業する……といった夢や目標を明確に持っている人ほど、その実現のために積極的に行動します。

成長したい、成功したいという思いが強いため、失敗を恐れずチャレンジしてどんどんレベルアップしていくのです。すると、さらに上を目指そうという気持ちになる。前向きな人は、この好循環の中にいるのです。

（5）一緒に頑張る仲間がいる

いくら前向きな人でも、うまくいかない時には落ち込みますし、スランプが続けばモチベーションが下がります。でも、そんな時に、「もう少し頑張ってみよう」と思える仲間が身近にいることも、前向きな人の特徴と言えるかもしれません。

人は孤独を感じると、ついネガティブになりがちです。また、自分1人だけ頑張っていると思うと、いくら成果が出ていても虚しく感じてしまう時があります。

そんな時、自分の気持ちをよく分かってくれる人が身近にいると、自分は1人じゃないと思えて、勇気が湧いてきます。自分と同じように頑張っている仲間の存在が、前向きでいられるパワーを与えてくれるのです。

▶次のページでは、前向きになる方法を10個紹介します。