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前向きになる方法10選【心理カウンセラーが解説】

笹氣健治(心理カウンセラー)

前向きになる方法10選

なかなか前向きになれない場合、前向きな人の特徴をただまねするだけではなく、もうひと手間かける必要があります。

そこで、ネガティブな気持ちを断ち切って前向きになるための5つの取り組みをご紹介したいと思います。

(1)疲労回復を図る

疲れていると前向きになるのはなかなか難しいと前述しました。だからこそ、初めの一歩は、休息を取って疲労回復を図るようにしましょう。

特に気を付けたいのが、睡眠時間の確保と睡眠の質を高めること。可能であれば、毎日30分程度の昼寝をして、頭と体をリフレッシュできると、やる気が戻って活動的になります。

夜の睡眠は特に重要で、その日の疲れを翌日に持ち越さないよう、十分な睡眠時間を最優先で確保したいものです。さらに、睡眠の質を高めるために、入眠の2時間前には飲酒や食事を済ますようにする、ゆっくり湯船につかって体を芯から温めるようにする、といったことが効果的なようです。

また、ベッドに入ってからついスマホを操作してしまうことも多いかもしれませんが、光の刺激は脳を覚醒させて睡眠の質を低下させてしまうので、疲れた日ほど、夜のスマホは控えた方が良いでしょう。

(2)誰かに話を聞いてもらう

前向きになれない時は、自分1人だけで鬱々としていることが多いものです。

そういう時は、誰かに話を聞いてもらうのが特におすすめ。仲の良い友人や家族に連絡を取って、自分の今の気持ちを正直に話してみてください。

ただし、アドバイスや自分の考えを押し付けてくるような人は避ける必要があります。思い当たる人がいない場合は、カウンセラーに話を聞いてもらうのもおすすめです。

否定せずにじっくり話を聞いてもらえると、心につかえていたものが取れた感じがして、気持ちが軽くなっていきます。

(3)思考のクセの点検をする

悲観的に考える人には、ある特徴的な思考のクセが見られます。

それは「ねばならない思考」です。

このクセがあると、「私は○○でなければならない」「私は○○であってはならない」といったように、常に理想的な状態を目指す完璧主義になってしまいます。

当たり前の話ですが、完璧な人間はいませんので、「常に○○でなければならない」と考えるのは非現実的です。

この考え方は、理想を目指す上では役に立つ反面、自分自身にプレッシャーを与えて、不安になったり弱気になったりする原因になります。

もし自分が「ねばならない思考」になっていることに気づいたら、「人間なんだから常に○○できるわけではない」と自分自身に言い聞かせましょう。プレッシャーが軽減されるはずです。

悲観的になった時は、ぜひ自分の思考のクセを点検してみてください。

(4)前向きになるメリット・前向きにならないメリットを分析する

先ほど、前向きになれない原因の3つ目として、「前向きでない方が自分にとってメリットがある」という話がありました。

もし、心当たりがあるなら、まずは前向きになった場合にもメリットがあると自分に言い聞かせる必要があるでしょう。

まずは前向きである時のメリットと前向きでない時のメリットについて整理することをおすすめします。以下は各メリットの例です。

前向きである場合のメリット例

・積極的に行動できる
・いろんなことにチャレンジできる
・その結果、自分の世界が広がる

前向きでない場合のメリット例

・失敗することがないので傷つかない
・新しいチャレンジをしないので、自分のやりたいことだけに集中できる

このようにまとめてみると、前向きになることで得られるメリットも多いことが分かります。

それが、自分の考える「前向きにならない場合のメリット」を上回った瞬間に、人はやる気が出るものです。

成功者は、自分にとって最優先にすべきことを決め、失敗を恐れずにチャレンジすることで成果を上げます。大事な夢や目標を達成するためですから、覚悟を決めて頑張ってみようと思えたら、それは素晴らしいことです。

(5)夢や目標を思い出す

前向きになるためには、自分が本気で取り組みたいことを明確に設定することが重要です。そこで、自分の夢や目標を思い出し、その実現に向けて今からできることを始めましょう。

前向きになれない人の中には、「今は夢や目標がない」という人もいるかもしれません。

そんな時は、自分の周囲から「こんな人みたいになれたらいいな」という憧れの人を探してみてください。その人に憧れるということは、その人が取り組んでいることに少なからず興味を持っているはず。自分もそれを学んでみることを当面の目標にすると良いでしょう。

すると、学び続けていくうちにやる気が出て、いつの間にか積極的に行動するようになっているかもしれません。

参考記事はこちら▼

人生の目標を見つける方法を解説しています。

(6)パワーフレーズを見つける

前向きになるための一押しとして、自分を奮い立たせる「パワーフレーズ」を用意しておくことも役に立ちます。

映画・マンガ・小説の中のセリフや、好きな曲の歌詞の中で、心に残っている感動的な言葉、勇気をもらえる言葉がいくつかあると思います。

それらをいつでも読めるようにメモしておき、くじけそうになった時、諦めそうになった時にその言葉に触れて、自分の背中を押してもらってください。

前向きになる言葉3つ

ここで、私が選んだ偉人の言葉を3つご紹介します。

前向きになるためには能動的な態度が必要になりますが、その重要なことを思い出させてくれる言葉です。

・「簡単すぎる人生に、生きる価値などない」(ソクラテス)

・「つまらない芝居を見ると退屈するが、自分が芝居に出るとなると退屈などしていられない」(アラン)

・「自分の身に起こることを受け入れるのではなく、身に起こることを引き受ける」(サルトル)

参考記事はこちら▼

前向きになりたい時に読みたい言葉集です。

(7)おしゃれをする

服装、メイク、バッグや小物、アクセサリーを変えることによって気持ちが上がったことのある人は多いと思います。

後ろ向きになっている時こそ、気持ちを切り替えるために、いつも以上におしゃれに気を使ってみると良いかもしれません。

ポジティブな自分を外見から作り上げることで、自然にセルフイメージが高まります。セルフイメージが高まると、自信も湧いてきて、考え方や行動も前向きに変わっていきます。

(8)身の回りの整理整頓をする

職場のデスク周りや自分の部屋が雑然としている、なんてことになっていませんか?

・山積みの書類が机のほとんどを占領。
・脱いだ服や洗濯した衣類を床の上に放置。
・コンタクトレンズ用品や化粧品、本や雑誌といった小物を出しっぱなし。

そういう状態に慣れてしまっているかもしれませんが、この際、気合いを入れて片付けてみることをおすすめします。

しっかり整理整頓できなくてもOKなので、タンス、引き出し、ダンボール箱の中に詰め込むなどして、とりあえず机や部屋をスッキリした状態にしましょう。

やってみると分かりますが、気持ちまでもスッキリしてモチベーションが上がってくるはずです。

(9)スポーツの試合やライブを観に行く

スポーツの試合、ライブ、コンサート、演劇や舞台などに足を運んでみましょう。

他人の一生懸命な姿に触れると、私も頑張ってみようかな、という気分になるものです。

練習に練習を重ねたパフォーマンス。全身を使って躍動する姿。キラキラと輝いた表情。

他人の真剣さは、観ている者の心を震わせます。その感動を忘れないうちに、一歩を踏み出しましょう。

次は、あなたが誰かの心を震わせる番かもしれません。

(10)運動を3週間継続する

前向きになるために、「私はできる」という感覚を身につけることが役に立ちます。その感覚は、小さな成功体験を積み上げることで自分の中に根づいていきます。

手っ取り早く成功体験を積み上げるには、毎日継続的に運動を行うことがおすすめです。

毎日30分間くらいのウォーキングやスイミング、あるいは、筋トレを3週間続けることを目指しましょう。

適度な運動は健康にも良いですし、気分転換にもなります。始めた当初は面倒くさく思ったり、途中で挫折しそうになったりするかもしれませんが、早朝や出勤後など時間を決めてルーチン化すると比較的続けやすくなります。

3週間続けられると、自分に自信がついてきて、前向きで積極的な気持ち変わっていることに気づくはずです。

▶次のページでは、前向きになるためにおすすめの本を3冊紹介します。

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