マウンティングする人の心理とは? 標的にされやすい人の特徴と対処法
なぜかマウンティングをしてくるあの人。どんな心理で行っているのか、不思議ですよね。そこで今回は、心理カウンセラーの大塚統子さんに、マウンティングする人の心理や、マウンティングされやすい人の特徴・された時の対処法について解説してもらいます。
職場の人間関係などで、マウンティングしてくる人がいて困っていませんか? マウンティングをされたら気分が悪いですし、仕事の効率に悪影響が出ることも。
今回は、マウンティングする人の心理と、標的にされやすい人の特徴、マウンティングへの対処法を紹介していきます。
マウンティングについて理解して、気持ちのモヤモヤを減らしていきましょう。
マウンティングとは?
「マウンティング」とは、相手よりも自分の方が立場が上であることを示そうとする行為を指します。
マウンティングには主に、
・意識的なマウンティング
・無意識によるマウンティング
の2種類があります。どちらも自分が優位に立とうとする行為ですが、相手を貶めようとする悪意があるかどうかは前後の脈絡やニュアンスによって異なるでしょう。
たとえ意識的なマウントであっても悪意はなく、ただ自分の劣等感を払しょくしたい、人よりも優れている自分でありたいという心理からくる行為という可能性もあるのです。
言葉の意味と語源
現在一般的に使われているマウンティングの意味は、以下の通り。
「自分の方が相手よりも立場が上であること、また優位であることを示そうとする、行為や振る舞いのこと。特に、対人関係において、自分の優位性を示そうと自慢したり、相手を貶したりすることを指す。」
また、語源は動物行動に対しての用語です。交尾時の背乗り行動や、馬乗りになって優位を示す行動が元になっています。
「マウンティング女子」というスラングも
前述した「マウンティング女子」とは、その名の通りマウンティングを取る女性を指すスラングです。
2014年にテレビドラマで使用されて流行語となり、「マウンティング女子」という表現が広く用いられるようになりました。
マウンティングの例
では、「マウンティング」という行為は具体的にどのようなものを指すのでしょうか。
言葉の意味を基に、一般的に「マウンティング」と捉えられる場合が多い例をいくつか紹介します。
会話にさり気なくブランド名を散りばめる
「最近彼にハイブランドのバッグをもらったの」「この前東大から同窓会の案内が届いて……」など、さり気なくブランド名をアピール。
ブランド名を言わなくても成立する会話なのに、自慢するためにあえて、もしくは無意識で散りばめている事例。
上から目線のアドバイスをしてくる
「メイク変えた? もっと明るいリップの方が似合うんじゃない?」のように、上から目線のアドバイス。
こちらから求めたわけではないのに、一方的にアドバイスをしてくる場合は「マウンティング」と捉えられやすい。
さり気なくリア充アピールをする
「彼に○○って言われちゃってさ~、なんだかんだ幸せです」のようなリア充アピールもマウンティングと捉えられる場合があります。
セリフだけ見るとまずまず普通の会話ですが、こちらから話を振ったわけではないのに一方的に話してくる、こちらに恋人がおらず、それをやゆされているようなニュアンスで聞こえる場合は、マウンティング認定されてしまうかもしれません。
恋人のスペックをさり気なくけなしてくる
恋人を紹介したら「雰囲気イケメンだね~」のように、言わなくてもいいことを言ってくる。
親やきょうだいではなく、彼氏や夫など本人の魅力と努力で後天的に得た相手について言ってくるのがポイント。