デリケートゾーンがヒリヒリして痛い。痛みの原因と対処法とは
自分でできる痛みの対処法
デリケートゾーンのかゆみや痛みは自己判断せず、医療機関で診てもらうのが一番ですが、セルフケアで改善できる場合もあります。自分でできる対処法の一部を紹介します。
(1)おりものシートや生理用ナプキンをこまめに変える
長時間同じおりものシートや生理用ナプキンをつけっぱなしにすると、デリケートゾーンが蒸れて、かゆみや痛みの原因になることがあります。これらをこまめに変えることで、症状の改善につながる可能性は少なくありません。
(2)市販薬を使う
症状が軽い場合は、薬局で売られているデリケートゾーン用のかゆみ止め薬で治ってしまうこともあります。肌荒れしやすく、おりものシートや生理用ナプキンなどでかぶれることが多い人などは、こうした市販薬を使うのもよいでしょう。
ただし、性感染症によるかゆみや痛みの場合、市販のデリケートゾーン用かゆみ止めでは治らず、その間に症状が進行してしまうことがあるので要注意です。塗ってから明らかに症状が悪化したり、5日程度たっても症状が改善しなかったりする場合は、医療機関への受診が必要です。商品の説明書きをよく読んで、使いましょう。
(3)肌荒れしにくいデリケートゾーン専用ソープを使う
デリケートゾーンは、体のほかの部位でいうと目や鼻、のどと同じく、皮膚とは違う粘膜が露出している部位です。加えて、健康な成人女性の腟内は、常在菌である善玉菌により、pH3.8~4.5の弱酸性に保たれています[*1]。
これらのことから、皮膚を洗うためのボディソープをデリケートゾーンに使うと刺激が強すぎたり、腟を清潔に保つために必要な常在菌まで洗い流してしまったりして、ヒリヒリしたり、かゆみが生じたりすることがあります。
ボディソープであっても弱酸性のものならばデリケートゾーンに使ってもよいですが、専用のソープと比べると「洗った後にヒリヒリする感じがある」という人も少なくありません。腟内のpH値にできるだけ近い、弱酸性のデリケートゾーン専用ソープを選ぶのがおすすめです。
そのほか、アンダーヘアの量が多く、そこに付着した汚れが原因で痛みやかゆみが生じている人の場合、アンダーヘアの脱毛をするのも有効なセルフケアのひとつです。ただし、デリケートゾーンに炎症が起きているときにアンダーヘアの処理をするのはNGです。必ず症状が改善してから行うようにしましょう。