生理期間が長引いたり短くなったりする理由と対処法
生理期間に乱れがある場合は医療機関の受診を
生理期間が長い状態あるいは短い状態が続いて不安に思うようであれば医療機関を受診することをおすすめします。「もし病気だったら……」という心配が先に立ち受診が遅れて大事に至るケースもあります。それよりも「ちょっと変かも……」と思ったときに診てもらった方がよいでしょう。以下は受診する際にやっておくと良いことや注意点です。
基礎体温を測る
基礎体温は、4~5時間以上の睡眠後に、起床時の安静な状態で婦人体温計を舌の下に入れて測定します。基礎体温表は診断の手助けになりますので、婦人科を受診する際には持参しましょう。
受診する際の注意点
例えば、「毎回5日間だった生理期間が、3カ月前から長引くようになった」といった受診理由や、生理周期、最終生理、過去にかかった病気、服用中の薬、聞きたいことなどをメモして持参すると、医師への伝え忘れを防ぐことができます。
下着を脱いで診察台に乗る「内診」も想定されるため、パンツスタイルや長いスカート(汚れることもある)での受診はおすすめしません。また、オールインワンでの受診はやめた方がよいでしょう。
生理期間の不順は放置せずに医療機関へ
ストレスなどで女性ホルモンのバランスが乱れて生理期間がいつもよりちょっと長くなったり短くなったりすることはあります。ただし、そのような状態が長く続く場合は病気が隠れている可能性もあります。
生理期間が長くなる状態が続く場合は子宮筋腫や子宮腺筋症などの子宮の病気が原因となっている可能性があります。
生理期間が短い場合はほとんど問題になりませんが、子宮の成長が未発達である可能性があります。
隠れた病気がないか確認するのは大切なことです。気になるようであれば、そのまま放置せず、基礎体温表を持って医療機関を受診しましょう。
(文・構成:株式会社ジーエムジェイ、監修:窪麻由美先生)
※画像はイメージです
参考文献
「病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科(第4版)」(メディックメディア 2018)
※この記事は2020年11月12日に公開されたものです