生理期間が長引いたり短くなったりする理由と対処法
生理期間が平均より短い場合
生理期間が1~2日で終わってしまう場合を、医学的に過短月経とよびます。ストレスなどが原因でホルモンバランスが乱れることによって排卵が起こらないこともあります。
生理期間が短いと判断する基準
生理が始まってから終わるまでの期間が2日以内だと「短い」と判断されます。閉経間近であれば日数が短くなるのは自然ですが、20~30歳代前半の場合は、原因として子宮の発達が未熟なことが考えられます。ただし、多くは臨床的に問題にはなりません。
生理の期間が短くなる理由
ストレスなどにより女性ホルモンのバランスが乱れることで排卵がなくなったり、経血量が少なくなったりすることがありますが、多くは子宮が未発達なことが原因です。
(1)子宮発育不全
子宮が未発達なケースでは、子宮が小さいために子宮内が狭くなり、はがれ落ちる内膜が少ないことから生理期間が短くなると考えられます。
(2)子宮内膜癒着
人工妊娠中絶や流産などの手術で子宮内膜に傷がついた場合や、癒着のため内膜が増殖する範囲が狭くなっている場合に生理の期間が短くなることもあります。ただし、このようなケースは滅多にありません。
また、無排卵周期症でも生理期間が短くなることがあります(前出の無排卵周期症を参照)。