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初心者&女性向け! スクワットの効果とやり方

Hiromi(パーソナルトレーナー/理学療法士)

スクワットの応用トレーニング

基本のスクワットが楽にできるようになってきたら、応用のスクワットにも挑戦してみましょう。

(1)万歳して両手を合わせたままスクワット

万歳して両手を合わせ、そのまま基本のスクワットを行います。両手を上げることで上体を前傾した時に、より背筋に力が入って鍛えられます。注意したいのは両手を上げた時になるべく胸を張らないようにすること。指先からお尻までが一直線になるように意識することで腹筋により負荷が掛けられますよ。

(2)基本の動きをスピードアップして行う

基本のスクワットのフォームが安定してきたら、徐々にスピードアップしてみましょう。基本のスクワットでは下へ下がった状態で約10秒キープしますが、スピードアップする際はキープせずに1秒で1屈伸します。まずは20回程度行ってみましょう。

ゆっくり行う運動では「遅筋」という持久力に優れた筋線維が鍛えられますが、スピードアップすることで「速筋」という瞬発力に優れた筋線維を鍛えることができます。速筋を鍛えることで、より体のシルエットが美しくなるといわれています。

日常に取り入れながら無理せず続けよう

スクワットは道具を必要としないので、日常生活に取り入れやすい動きです。例えば、椅子に座る時や立つ時、下に落ちている物を拾う時などにスクワットの体勢を少しの時間キープするだけでも筋肉を鍛えることができます。

今までたくさんの人に運動指導を行ってきた経験談ですが、運動が苦手な人ほど、「わざわざ運動をするぞ!」と意識するよりも日常生活に取り入れて行う方が継続しやすい傾向があります。

スクワットを日常的に取り入れて、日頃から筋肉を鍛えることを意識してくださいね。

(文・撮影/hiromi)

【参考文献】

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・真鍋義明 : スクワット時の下肢筋活動と関節トルクに対する運動変動の影響. 体力とスポーツ医学(53)3; 321-336. 2004

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・市橋 則明 : スクワット動作の筋電図学的考察. 理学療法学(19)5; 487-490. 1992

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・市橋則明(編) : 運動療法学. 株式会社文光堂, 2008

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・佐藤 武士, 小山田 有希 : 健常成人における自覚的運動強度に基づく筋力増強訓練の効果. 第27回東海北陸理学療法学術大会. 2011

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※この記事は2020年10月07日に公開されたものです

Hiromi(パーソナルトレーナー/理学療法士)

パーソナルトレーナー、理学療法士。障がいを負う方々を見てきた経験から「一生使える体へ」をコンセプトに日常の体の使い方を伝えている。現在はパーソナルレッスンに加えて、Youtube・SNSなどや自身が立ち上げたオンラインサロン凛を通じて情報発信にも尽力している。

HP:hiromismooth.com

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