「すいません」と「すみません」どちらが正しい? 違いとビジネスシーンにおける使い方
「すみません」の言い換え表現
「すみません」は、ビジネスの表現としては少し軽めなので、それぞれの場面・文脈に即して、より丁寧な表現も覚えておきましょう。特にメールや手紙などの書き言葉では改まった表現を選んだ方が良いとされます。
(1)遠慮の気持ちを示すクッション言葉として
クッション言葉「すみませんが」の代わりに使えるのは、以下のような表現です。
誰かに声をかけたり依頼したりする時
目上の人や顧客からの申し出や誘いを断る時
・あいにくですが
・せっかくですが
・残念ですが
・お気の毒ですが
・ご希望に添えず恐縮ですが
(2)謝罪の言葉として
謝罪の「すみません」の代わりに使えるのは、以下のような表現です。謝罪は真摯な態度を示すために、普段よりも改まった言葉を使いたいところであり、特に書面やメールなどの書き言葉では改まった表現を選ぶ必要があります。
もし謝る相手が後輩や年下といった目下の相手であったとしても、その人に迷惑をかけたのであれば、誠意や反省がきちんと伝わるように、普段よりも丁寧な表現を選ぶようにします。
(3)感謝の言葉として
お礼として、「すみません」を多用する人は、少し後ろ向きで卑屈な印象を与えかねません。感謝であれば、「ありがとう」などの積極的なお礼の言葉に置き換えていきたいものです。
特に、上司や取引先・顧客など、目上の人に対しては以下のような丁重な言い回しを使うようにしましょう。
・誠にありがとうございます
・大変お世話になりました
・心より感謝申し上げます
・厚く御礼を申し上げます
・感謝の念に堪えません
・痛み入ります (恐縮しながら感謝する姿勢を示すフレーズ)
・深謝の意を表します
「すいません」と「すみません」は同じ意味だが、シーンを選ぼう
「すみません」という言葉には、感謝や謝罪など、色々な意味を込められて便利ですが、少し軽く聞こえるという弱点があります。「すいません」と音が変わった言い方になると、なおさらくだけて聞こえてしまいます。
改まった場面では他のフレーズに置き換えるようにしつつ、社内でのやり取り、口頭でのやり取りなど少し気楽な場面では、上手に取り入れていきましょう。
(吉田裕子)
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※この記事は2020年06月29日に公開されたものです