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空虚感の意味とは? 虚無を抱く理由と5つの克服方法

秋カヲリ

空虚感(読み方:くうきょかん)とは、心にぽっかり穴が開いたような虚しい感覚のこと。虚無感ともいわれるこの感情が生まれる原因とは? その正体と5つの対処法を心理カウンセラーの秋カヲリさんが解説します。

心にぽっかり穴が開いたような空虚感を抱いたことはありませんか?

「やる気が出ず、なんだかだるくて空虚感がある」といった声はよく聞きます。言いようのない虚しさに襲われ、つらい日々を過ごしている方もいるでしょう。

今回は空虚感でモヤモヤしている方に向けて、それが生まれる原因や虚しさの克服方法を解説します。

空虚感とは?

空虚感とはどのような言葉なのでしょうか。まずは言葉の意味や使い方をおさらいしておきましょう。

言葉の意味と読み方

空虚感と書いて「くうきょかん」と読みます。空虚感とは、心が空っぽになったような虚しい気分のこと。

ストレスが蓄積されて心の風邪をひくと、空虚感を抱いて言動や感情に影響を与えてしまうでしょう。

空虚感は欲望・行動・感情に影響を与えます。

心身に負荷がある状態だと、意欲がなくなって無気力状態が長く続いたり、1日中ぼんやり過ごしたり、ほとんど活動できなかったりといった変化が見られます。

感情に異常が表れると、人と交流しても喜怒哀楽が生まれなくなったり、周りの人々や物事に無関心になったりします。

空虚感は誰しも少なからず抱くものですが、あまりに大きな空虚感を抱き続けると、日常生活に支障をきたすかもしれません。早めに対処したほうがいいでしょう。

言葉の使い方(例文)

空虚感は、以下のように使用します。

・大切な人を失った後、人はしばしば空虚感に陥ることがある。

・彼は大きな目標を失い、空虚感にとらわれるようになった。

虚無感との違い

「空虚」と「虚無」の意味はほとんど同じ。

空虚感と虚無感もほぼ同じ意味で使われますが、虚無は「価値のある本質的なものがない」といった意味もあり、意味を見出せない物事に使われるケースもあります。

なぜ? 人が空虚感を抱く原因

人はなぜ空虚感を抱くのでしょうか? 空虚感には主に5つの原因があります。

(1)強いストレスを感じている

仕事や恋愛など、なんらかの理由で強いストレスを感じることは大きな原因のひとつです。

ストレスによって感情がうまく機能しなくなって無気力になり、空虚感が生まれることがあるのです。

(2)心身の疲れがたまっている

過労などで精神や肉体に疲れが溜まっていて、うまく解消できないまま蓄積されていくと、それによって体がだるくなったり、心が蝕まれて空虚感を持つようになったりします。

日々の仕事や家事、育児などの疲れが溜まっていませんか? 時には人を頼ったり、外注サービスを使ったりして、自分が休む時間を確保しましょう。

(3)自信を喪失している

失敗経験が心の中に根強く残ってトラウマ化し、自信を失って空虚感を抱くようになる人もいます。

きっかけは学生時代の人間関係がうまくいかなかったり、社会でうまく適合できなかったり、家族との関係性が複雑だったりとさまざま。深く傷ついた経験があり「二度と精神的ダメージを負いたくない」といった思いから回避傾向が生まれ、自分にも期待しなくなり、やがて空虚感に苛まれるようになることがあるので注意が必要です。

(4)理想と現実のギャップが大きい

自分が思い描いている理想と現実のギャップが大きいと、今の状況や自分に落胆して空虚感が膨らんでいきます。理想の自分が遠ければ遠いほど、人は葛藤し苦しんでしまうもの。

「こんなはずじゃないのに」「なぜ理想のような生活ができないんだろう」「今の自分が好きじゃない」といった不満や不安ばかりが募ってしまうので、理想を掲げてもそれに対する義務感は持たないようにしましょう。

(5)大きなショックを受ける出来事があった

失恋や死別など大きなショックを受ける出来事があると、心理的なストレスに押しつぶされそうになります。

真正面からショックな出来事と向き合うと、耐えられないくらいのストレスを感じてしまうのです。自分をストレスから守るため、無意識に心のスイッチをオフにして何も感じないように自己防衛した結果、感情が極端になくなり空虚感が強まる人がいます。

▶次のページでは、空虚感を克服するための方法を紹介します。

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