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「自由な結婚時代」の到来で結婚できない人が増えた⁉

#知らないと困る結婚の数字

荒川和久

未婚率の上昇、若者の恋愛離れ、男性の結婚意欲の低下……。婚活女子にとって耳をふさぎたくなるような情報が巷にはあふれています。そこで、独身研究家の荒川和久さんに、知らないと困る“結婚と恋愛の数字”について教えてもらうことにしました! つい現実から目をそむけたくなりますが、正しい情報、正しい数字を知って、婚活難を乗り越えましょう。

結婚したいのに、いい相手と出会えない。

そんな不満を抱えている婚活女子は多いのではないでしょうか。

厚労省「第15回出生動向基本調査」によれば、結婚意思のある25~34歳未婚女性が「いまだ独身にとどまっている理由」の1位が、まさにこの「適当な相手にまだめぐり会わない」で、過半数の51.2%を占めます。同様に25~34歳未婚男性も同じ理由が45.3%でトップです。

男女ともに、結婚したいのにできないのは「相手がいない」という理由を挙げているのです。

現在の結婚の9割は「恋愛結婚」によるものです。恋愛に関する社会的な制限や縛りなどない自由恋愛が可能なはずです。それにも関わらず、結婚どころか恋愛すら不自由を感じる人が多いのではないでしょうか?

「お見合い結婚」が日本の皆婚時代を作ってきた

かつての日本の皆婚時代を支えていたのは、そういう意味では“不自由”な「お見合い結婚」でした。

統計資料が残っている範囲でいえば、戦前の1935年には結婚の7割が「お見合い結婚」で、「恋愛結婚」はわずか13%程度です。それ以前の大正、明治時代はもっと「お見合い結婚」比率は高かったのではないかと想像できます。

お見合い結婚と恋愛結婚の推移

そうした皆婚を支えた「お見合い結婚」は、戦後からどんどん減少し、1965年頃には、遂に、「恋愛結婚」に比率で逆転されました。

そして、最新調査の2015年時点では、「お見合い結婚」は5%台に激減、結婚全体の9割が「恋愛結婚」となっています。

5%といっても、この中には、結婚相談所きっかけによる結婚も含みますので、伝統的なお見合い形式での結婚は、もはや4%程度しかありません。

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