「若く見える」はNG? アラフォー男性に言ってはいけない褒め言葉 #このデートどこがダメですか?
次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。
今回の失敗デート
マッチングアプリで知り合った、30代後半男性とのデート。アプリのプロフィール写真よりもかっこよく、20代に見えるほど。爽やかで若々しい顔立ちだったので「お若く見えますね!」と褒めたところ、あからさまに微妙な反応をされました。褒め言葉だと思って言ったのですが、もしかしてNGワードだったのでしょうか。なんと褒めればよかったのでしょう?
今回のダメポイント:センシティブな「年齢」に言及したこと
ご質問誠に有難う御座います。
このお相手は、そもそも人から褒められることが苦手で上手に対応できなかったという可能性も御座いますが、それを言ったらキリがありませんので、今回はその可能性は除外して考えさせていただきます。
さて、ご質問者さまがおっしゃった「若く見える」という褒め言葉で御座いますが、これは言い換えると「実年齢はけっこういってるね」という意味になるので、不快な気持ちになる方もいらっしゃることでしょう。
また、その男性が自分のことを童顔だと気にしているのであれば、「若く見える」という言葉は相手のコンプレックスを刺激する言葉にしかなりません。
そういう意味では、今回のご質問者さまの褒め言葉には少々問題があったといえるでしょう。
外見を褒めるのであれば、年齢に言及せずに「イケメンですね」とか「かっこいいですね」と言えばよいのです。
年齢は男女どちらにとってもセンシティブな話題なので、褒め言葉に組み込まないほうがいいでしょう。
ご質問に対しての回答としてはこれくらいで十分かと思うのですが、今回の場合、ご質問者さまがお悩みになっている箇所以外に大きな問題があると感じました。
先に結論からお伝えしましょう。
その男は多分ヤバい、やめとけ。
「30代後半イケメン」にはだいたい問題がある
今回のご質問文に「イケメン」という言葉は御座いませんでしたが、ご質問者さまが「爽やかで若々しい」とおっしゃっていることからも、その男性はそこそこイケメンなのでしょう。
するとひとつ、大きな疑問が残ります。
その男性はいったいなぜマッチングアプリをしているのでしょうか?
「ただしイケメンに限る」なんて言葉を使うつもりは御座いませんが、イケメンであることが恋愛において有利に働くことはまちがいありません。
それではその男性は、いったいなぜ30代後半まで結婚せずにいるのでしょうか?
もちろん今までは結婚願望がなく、最近になって急に結婚願望が芽生えたという可能性もあるでしょう。
前の奥さんと離婚をして、新たな出会いを探しているという可能性もあるでしょう。
そもそも結婚願望などなく、ただ彼女を求めてマッチングアプリをしているという可能性もあるでしょう。
しかし「何かしらの問題があったせいで、結婚したくても相手がいなくて結婚できなかった」という可能性がもっとも高いのはまちがいないかと思います。
イケメンというアドバンテージを持っていながら結婚できない。
つまりその男性の内面には、大きな問題がある可能性が極めて高いのです。
デートの様子から、ヤバさの片鱗は見えている
もちろん私は今回の男性にお会いしたことが御座いませんので、実際にどのような男性なのかはわかりません。
しかしご質問文で書かれている内容だけで、その男性のヤバさの片鱗は感じることができました。
私が気になったのはこの部分。
「あからさまに微妙な反応をされました」
先ほど申し上げた通り、「お若く見えますね」という褒め言葉を言われて不快な気持ちになってしまう方がいらっしゃるのはまちがいありません。
しかし、仮に褒め言葉に多少不快な気持ちになったとしても、それを顔に出してしまうのはあまり大人な対応ではないでしょう。
10代や20代であれば顔に出てしまうのも仕方がありませんが、30代後半にもなっていちいち微妙な顔をしているのであれば、それは人間的にかなり幼いと言わざるをえません。
また、その男性が自分の童顔を本気で気にしているような場合であれば、表情に出てしまうのも仕方がありませんが、それはそれでけっこう面倒な人間であるといえるでしょう。
顔に限った話ではありませんが、何かしら強いコンプレックスを持っている人間と一緒にいるのは非常に疲れるのです。
顔・経済力・身長・学歴・生まれ
こういったことに強いコンプレックスを持っている方は、何かと気を使わないといけないので、恋人や結婚相手にするのは極力避けたほうがよいでしょう。
本人に原因があるかどうかはどうでもいい話なのです。
原因がなんであれ、強いコンプレックスを持っている方は非常に面倒。少なくとも一緒に暮らすのであればかなりの覚悟をしたほうがいいでしょう。
もちろん単純に褒められることが苦手な可能性もありますが、いろいろと状況を考えると、内面に大きな問題があるような気がしてなりません。
(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノカズヒロ)
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※この記事は2019年09月01日に公開されたものです