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財布は出しとけ、損はない。デートの「お会計問題」解決策 #このデートどこがダメですか?

ラブホの上野さん

次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。

今回の失敗デート

付き合う前のデートのお会計で、自分は奢られるのが普通だと思っていたけど、相手は割り勘主義。お会計時に「ごちそうさま!」と言ったら相手に「ごめん、3,200円もらえる?」と言われて、焦って3,200円を出しました。その後も4回ほどデートを重ねましたが、私はいつまでも割り勘に慣れず、お会計のときは毎回ぎこちない動きに……。次第にフェードアウトされました。

ダメポイント1:会計前の「ごちそうさま!」

今回のデートのダメポイントは2つ御座います。

1つ目のダメポイントは、会計前に「ごちそうさま!」と言ってしまったこと。

私は奢る派の人間なので、女性が割り勘派の男性に不満を持つこと自体には特に問題はないでしょう。

しかし、奢る派の人間からしても、会計前に「ごちそうさま!」と言われたら腹が立つと言わざるを得ません。

奢るのは別にいいけれど、「奢られて当然」という態度の相手に奢りたいと思うほどお人好しではないのです。そして今回の女性の行動は、誰がどう見ても「奢られて当然」と考えている方の行動でしょう。

ですので奢られるにしても、せめて財布を出すふりくらいはしたほうがよいのです。

相手が割り勘派なら円滑に会計が進みますし、相手が奢る派でも「この子は払う気があるんだな」と好印象を抱きます。

どちらのタイプの男性にも好印象を与えることができるのですから、会計の際は払うにせよ払わないにせよ、とりあえずお財布を出すふりをしたほうがいいでしょう。

おそらくこちらのダメポイントには多くの方が気づいたことと思いますが、実はこの女性にはもうひとつ大きなダメポイントが御座います。

財布のほうは今日からでも簡単に改善ができますが、もうひとつのダメポイントはなかなか直すことが難しいので、日ごろからお気をつけいただければ幸いです。

ダメポイント2:会計で不快な思いをしたのにデートを重ねたこと

たとえばレストランに行ったとして、そのお店が非常に不味く、なおかつ愛想も非常に悪いお店だったらどうするでしょうか?

クチコミサイトに悪口を書くかもしれませんし、Twitterやインスタで不満をアップするかもしれません。

友人との雑談で「あのお店に行かないほうがいいよ」と言う方もいらっしゃることでしょう。

しかし、わざわざその嫌なお店にもう一度足を運び、そしてまた不快な思いをしに行く方がいらっしゃるでしょうか?

もしもそんな方がいたとしたら、それはもう自業自得。というよりも「不快な思いをして、怒りを発散する」ということに喜びを見出してしまっているとしか思えません。

いずれにしても、嫌な思いをしたお店にわざわざもう一度足を運んだ人間に同情などできないのです。

1回目は不運でも、2回目は自己責任。

この原則はデートにも当てはまります。

割り勘か奢りかというのは個々の思想の問題なので、どちらが正しい・正しくないの問題では御座いません。

しかし、もしも今回の女性が奢りを望むのであれば、明らかに割り勘派である男性と2回目のデートをしてはいけませんでした。

男性にとっても女性にとっても、それは時間と金の無駄使い以外の何物でもありません。

奢りか割り勘かを決めるのは奢る側、つまり多くの場合において男性側に決める権利が御座いますが、女性には「その男性ともう一度デートをするかしないか」を選ぶ権利があるのです。

「割り勘なんてありえない」と考えること自体は個人の自由で御座いますし、私はどちらかといえばその考えに肯定的ですが、割り勘派の人間にそれを強要するつもりは御座いません。

百歩譲って2回目はともかく3回、4回とその男性とデートをしたのは、明らかにこの女性の失策だったといえるでしょう。

会計で不快な思いをしたのに、また同じことをした。デートを重ねるごとに、2人のデートはどんどん不快なものになっていったことでしょう。

これこそが今回の女性の最大のダメポイントで御座います。

(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノカズヒロ)

※この記事は2019年07月21日に公開されたものです

ラブホの上野さん (恋愛コラムライター・ラブホテル店長)

都内某所のラブホテルスタッフ。

自分のホテルの売り上げを増やすためにラブホテルへの誘い方をツイッターで伝授していたところ、そのテクニックが話題になり漫画原作やコラムの執筆をすることになる。

漫画『ラブホの上野さん』原作。恋愛コラムライター。某ラブホテル店長。

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