イケメンとのデートで「絶対してはいけないこと」 #このデートどこがダメですか?
次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。
今回の失敗デート
友人の紹介で知り合ったイケメンとのデート。初回のデートでお互いお酒好きということで意気投合し、相手から二軒目に誘われました。だけど、あえて断ったほうが気を引けるかと思い、本当は二軒目に行きたかったけど断って帰宅。その後、2回目のデートに誘われることはありませんでした。
今回のダメポイント:超希少資源「イケメン」に駆け引きしたこと
イケメン。
それは世界中でもっとも不足している希少資源。
かわいい女性や綺麗な女性はそれこそ星の数ほど存在いたしますが、イケメンは石油やレアメタルにも勝る希少資源で御座います。
誰もがほしがる存在でありながら、その数は絶対的に不足をしている超希少資源。
世界中のすべての人から肯定され欲せられる存在。
それがイケメンで御座います。
そんな神のような存在であるイケメンに小細工をしかけようとするなど、我々人間には過ぎたることであると言わざるを得ません。
私はさまざまな恋愛テクニックやコミュニケーション術を紹介しておりますが、イケメンだけは例外なのです。
あれと戦ってはいけない。
我々がイケメンにできることといえば、人間が神に仕えるが如く、ただただ忠誠を誓うくらいしかありません。
あれは人間ではない、化物なのです。
ひとたびイケメンが現れてしまえば、どんなテクニックも小手先のテクニックに成り下がってしまう。
まさに圧倒的。
まさに怪物。
もはや神。
あれと戦ってはいけない。
あれを出し抜こうとしてはいけない。
あれに小手先のテクニックなど通用しない。
なぜイケメンにはテクニックが通用しないのか?
恋愛において駆け引きやテクニックは重要で御座いますが、それは交渉の余地がある場合に限ります。
特に「気のないふりをする」というテクニックは、相手の男性があまりモテない場合に限るでしょう。
相手にまったく困っていないイケメンにとって、気のないふりをする女性など「面倒な女性」以外の何者でも御座いません。
たとえるならば、就活で倍率が数百倍にもなるような人気企業に応募した学生が「別に御社じゃなくてもいいんで」と言うようなものなのです。
人手不足に困っている企業であれば、そんな学生にも熱心にアプローチをするかもしれませんが、掃いて捨てるほど応募が多い人気企業からすれば、そんな学生にかまっている時間などありません。
もちろんまったく気にならないということはないかもしれませんが、仮に多少気になったとしても、イケメンにはそんな相手にかまう時間がないのです。
引く手数多のイケメンにとって、人と会う時間を工面するのはかなりの重労働。仮に今回の女性のことが多少気になったとしても、ほかの人からの予定がバンバン入ってくるので、わざわざ時間を空けることができません。
イケメンは化物なのです。
あれにはテクニックもセオリーも通用しません。
おそらく今回この女性が途中で帰ったあと、そのイケメンはデートの順番待ちをしていた女性に
「時間が空いちゃったんだけど、これから飲めない?」
とでもLINEをして、よろしくやっていたことでしょう。
イケメンだけは例外。
あの怪物に駆け引きなどしてはいけません。
(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノヒロカズ)
「このデートどこがダメですか?」バックナンバー
※この記事は2019年07月28日に公開されたものです