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東京23区在住女子の婚活が難航する理由

荒川和久

「男余り」県へ行けば結婚できるのか

婚活はマーケティングです。ターゲットのいないところでどんなに活動しても、それは徒労に終わります。

だとすれば、やはり、男余りエリアに行ったほうがよいのではないかという仮説が浮かびます。

実際に、男余りエリアと女余りエリアとで、結婚に至る結婚率に差はあるのでしようか?

男余り・女余り都道府県別「アラサー結婚率」

男余りを計算した元のデータが2015年の国勢調査ですので、それ以降の2016年2017年の2年間の各都道府県別のアラサー年代での結婚数から結婚率(対未婚人口)を割り出しました。

わかりやすく、男余り上位5県と女余り上位5県だけを抽出して(参考のため東京都も入れます)結婚率の実績に差が出ているかを検証しています。

縦軸に男余り率、横軸に結婚率、バブルの大きさは2年間の結婚数を表します。

男余り・女余り都道府県別「アラサー結婚率」

アラサー女子の結婚率が高いのは「愛知県」

上軸の男余り上位県と下軸の女余り上位県とでは、女性の結婚率に大きなちがいが表れます。

アラサー女子において、圧倒的に結婚率が高いのは愛知県です。女余りの福岡などと比べると、結婚率で6ポイントもの差があります。

男余りなはずの「北関東」での結婚率は低い

一方で、男余り率では愛知をしのぐ栃木、茨城の北関東勢は、男余りであるにもかかわらず、結婚率は女余り地区の東京・大阪と遜色ありません。

わざわざ栃木・茨城で婚活するくらいなら、東京で婚活しても結婚率にちがいはないということです。

男余り地区に行けばいいというものではなく、行く場所の見極めが重要なのです。

男性が「女余り」エリアへ行ってもあまり効果はない

一方、男性はというと、男余りと女余りで比較すれば、若干ですが、女余り地区の大阪・福岡エリアでの結婚率が高いようです。

しかし、その差は微々たるもので、さほど影響はありません。

残念ながら、結婚したい男性が大阪や福岡に行ったとしても、それほどの効果があるとは言えません。

もちろん、繰り返しますがこれは単に人口だけの話ですし、結婚前向き人口割合に関しても全国平均値ですので、この通りになるとは断言できません。相手の年収条件などがあれば、また事情も変わるでしょう。

婚活はマーケティング&ターゲッティングがやはり有効

大きなお世話になりますが、ただやみくもに婚活パーティに出たりするよりも、まずどこに結婚したい男性が集中しているのかを把握しましょう。

その上で、特に男余りの多い30代前半の男性に狙いを定めて活動するのが、よりよい結果を引き寄せる可能性は高いのではないでしょうか。

何も婚活のために引っ越しをする必要はありません。自分の住むエリアだけではなく、出張婚活なども視野に入れてみるとよいかもしれません。

(荒川和久)

※写真はイメージです

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※この記事は2019年08月11日に公開されたものです

荒川和久 (独身研究家・コラムニスト)

独身研究家/コラムニスト。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。

韓国、台湾なども翻訳本が出版されるなど、海外からも注目を集めている。

著書に『結婚しない男たち』(ディスカヴァー携書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『結婚滅亡』(あさ出版)など。

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