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自分に厳しくなりたい! 自分に厳しい人の特徴と注意点

熊谷佐知恵(心理カウンセラー)

Kaoru Sawa

「私は自分に甘いのでは……?」と自己嫌悪に陥ってしまうことはないでしょうか。自分でやろうと決めたことをやり遂げられなかったときなどには、どうしても落ち込んでしまいます。「もっと自分に厳しくしないと」と焦る気持ちもある一方で、自分に厳しくしすぎて辛くなってしまうこともあるかもしれません。心理カウンセラーの熊谷佐知恵さんが「自分に厳しくなりたい」と考える女性の悩みに答えてくれます。

自分に厳しくなりたい! 自分に厳しい人の特徴

まずは、自分に厳しい人とはどんな人なのか詳しく解説してもらいました。

「自分に厳しい人」とは「自分に厳しく見える人」

自分に厳しく見える人の特徴として、大きな理想や目標に向けて自己管理ができていることが挙げられるでしょう。理想や明確な目標がある人は、自分なりの評価基準を持っています。自分との約束を守るため、しっかりと自己管理をしながら高みを目指して努力していくのです。真面目に自己管理していく様子が傍目には自分に厳しい人のように映ることもありますが、本人は自分を律していくプロセスそのものを楽しんでいることも多いのが実情。
そのような人たちが心がけていることは、けっして自分を厳しく管理することではありません。夢や目標に向けての行動や態度、自分のふるまいにも理想があり、責任を持ってそれを実現しようとしています。

「自分に厳しくしたい人」は「厳しくすることが目標になっている人」

一方、「自分に厳しくしたい」という人は、自分に厳しくすること自体が目標になっています。もし自分に厳しくしようとして辛くなっている人がいたとしたら、自分が「厳しい」と感じる体験を見事実現しているという見方もできます。ある意味自分で望んだことが叶っている状態と言えます。

しかし、実際には「自分の思い通りにいっていない」と勘違いしているために自分を責め、自分に厳しくなりたいという相談に来る人も多いです。まずはこの早合点、誤解に気づくことが大事です。
そもそも、人は夢や目標といった目指すべきものがなければ、自分を律するのが難しい生き物。だからこそ、自己管理や責任を持った行動が必要になるような夢や目標を持つことが必要なのです。そうすると「自分に厳しい人」と思われるような人になれるでしょう。

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