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連休明け仕事へ行きたくない! 乗り越える方法とは

脊尾大雅(社会保険労務士/精神保健福祉士)

中田ボンベ@dcp

仕事の位置付けがちがう? 連休明けの仕事が苦痛じゃない人とは

連休明けでもやる気がある人の思考や仕事に対する姿勢は、仕事がつらい人とどうちがうのでしょうか? 脊尾先生に聞いてみました。

連休明けの仕事がつらい人と平気な人のちがい

前述したように、仕事を肯定的に捉えているかどうかが大きなポイントでしょう。ただ、なかなか難しいことでもありますよね。『幸せのメカニズム』の著者・前野隆司先生の研究では、「幸せの因子」を4つ挙げています。連休明けの仕事が平気な人にも共通することなのでご紹介します。

幸せの因子は、「この因子がないと幸福ではない」という意味ではなく、調査をした結果、主観的幸福感がある人の因子を拾ったらこの4つにまとめることができたと、いうものです。(引用:『幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える』 共著 前野隆司ほか)

第1因子:「やってみよう!」因子(自己実現と成長)

どのような小さなことでもやりがいのある仕事やわくわくできる趣味を持ち、目標に向かって努力・学習していると成長実感や達成感が得られるようです。

第2因子:「ありがとう!」因子(つながりと感謝)

人とのつながりは、同質ではなく多様なほうが幸福度が高いという結果もあるようです。

第3因子:「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)

悲観的ではなく楽観的、自己否定ではなく自己受容を心がけるといいでしょう。

第4因子:「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)

他人や周囲を過度に気にしすぎず、ありのままの自分を受け容れることが幸福の鍵のようですね。他者との比較によって得られる幸せではなく、自分自身に対する絶対的な肯定がポイントのようです。

仕事に対する姿勢は、精神論かもしれませんが「仕事に対する肯定的な目的意識」が大事のようです。「どうしたら肯定的な目的意識を持てるのか?」と思う人が多いかもしれませんが、もしかすると自分自身の中に答えがあるのではないでしょうか?

「なぜ仕事をするのですか?」「人生において仕事はどういう意味があるのですか?」「仕事をすることで何を得ようとしているのですか?」などの問いに自分で答えを出すことが、肯定的な目的意識を持つことにつながるかもしれません。

このように、仕事に目的意識を持ち、幸せの因子を多く持っている人は、連休明けの仕事が平気であり、その逆の人がつらいと感じる、というように考えられます。

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