連休明け仕事へ行きたくない! 乗り越える方法とは
連休明けに「仕事に行きたくない」と思ったことは誰もがあるでしょう。特に休みが長ければ長いほどそう思ってしまいますよね。では、なぜ連休明けには仕事に行くのが憂鬱(ゆううつ)なのでしょうか? 今回はその心理や仕事に行きたくないという気持ちを乗り越える方法を探ります。
なぜ、連休明けの仕事は苦痛? そのときの心理状況とは
連休明けに仕事に行くのを苦痛に感じる理由や心理状況について、社労士の脊尾大雅先生に聞いてみました。
連休明けの仕事が憂鬱な理由
平成29年の『労働安全衛生調査』によると、「現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある」と回答した労働者の割合は58.3%でした(前年度59.5%)。
ストレスだと感じている内容もまとめられており、もっとも多く挙がったのは「仕事の質・量」(62.6%)に関することでした。次いで「仕事の失敗、責任の発生等」(34.8%)、その次が「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」(30.6%)とあります。これらの要因が仕事に行きたくないという気持ちを喚起させるのかもしれません。
また、連休明けは「仕事から解放された天国のような状態」から一気に現実に引き戻されるわけです。そのため、仕事でのストレスが大きい人ほど行きたくないという気持ちになるのです。
連休が終わりに近づくときの心理状況とは
おそらく一般的には、休み前は「明日から休みだ!」と思って気持ちが楽になり、日曜日の午後には「明日から仕事だ……」と思って憂鬱になることが考えられます。気持ちの変遷は人それぞれだとは思いますが、一度このような気持ちになってしまうと、その悪循環から抜け出すのはなかなか難しいものです。
連休明けの仕事でも憂鬱にならない人の思考
連休明けでもやる気のある人と、仕事が嫌になる人では、以下のような比較ができるのではないでしょうか。
やる気が出る人 嫌な人
仕事が好き 仕事が嫌い
やりたい仕事 やりたくない仕事
仕事をする目的あり 目的なし
将来の目標あり 目標なし
当たり前といえば当たり前ですね。誰でも好きなことにはやる気が出ますし、望んでいる仕事であれば、仕事の目的が自分の価値観と紐づいているので、前向きな気持ちになります。また、その仕事が将来の目標と一致していることも、肯定的な気持ちになる要因でしょう。
また、「日常的目標と人生の目標の間に一貫性がある人は、人生満足度が高い傾向がある」(King et.al.1998)(引用:幸せのメカニズム 前野隆司著)という研究結果があります。
この結果からも、「仕事をする意味」がきちんと自分の中で腑に落ちていれば、仕事をすることを多少は肯定的に捉えることができるのではないかと考えられます。