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連休明け仕事へ行きたくない! 乗り越える方法とは

脊尾大雅(社会保険労務士/精神保健福祉士)

中田ボンベ@dcp

連休明けの仕事を苦痛に感じたときの対処法

連休明けの仕事を苦痛に感じる場合、どのようにすればそのつらい気持ちを乗り越えることができるのでしょうか? 対処法を脊尾先生に聞いてみました。

乗り越える方法はある?

さまざまなストレス対処法が挙げられます。

呼吸法

たとえば、臨床心理学の研究者である富岡光直先生の『リラクセーション法』に「呼吸法」というものがあります。以下、富岡光直先生の論文『リラクセーション法』より引用します。

呼吸法
吸う、吐くという行動のタイミングをコントロールする方法です。呼吸に意識を向けて、吐くときに「ひとつ」と言い、吸うときに「ひとつ」と言います。特別な呼吸を心がける必要はなく、楽で自然な呼吸を繰り返し、時間は10~20分程度を要します。うまくできるかどうかは気にせずに1日1~2回行うことで良いようです。
(引用:リラクセーション法 富岡光直著)

富岡先生の呼吸法のほかに、ストレスの対処法として2つ有名なものがあります。

問題焦点型コーピング

ひとつは「問題焦点型コーピング」です。コーピングは「対処法」という意味だと考えてください。これはストレスの原因そのものに焦点を当てて、解決方法を探るもの。問題解決に直結しているので有効な方法ではありますが、解決できる問題かどうかの判断が必要です。どうしても解決できないのならそのまま受け入れるか、ちがうことに焦点を当てて考え方を変えることになります。

情動焦点型コーピング

問題焦点型コーピングで解決できない場合は、2つ目の「情動焦点型コーピング」を用います。これはストレスの原因ではなく、ストレスによって引き起こされた不安を軽減するコーピングです。状況を確認したり振り返ったりしながら、問題となっていることを少しでもよい形で捉えるよう意識します。問題焦点型で解決できないストレスは、この情動焦点型コーピングで少しでも軽減させることが重要です。

物事の捉え方の癖や傾向は人それぞれですし、思うような自分になるのはそう簡単ではありません。ですが、日々の積み重ね次第で「なりたい自分」に近づけると思います。ぜひ日々できることから取り組んでみてください。

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