お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

むくみに効く漢方薬とは? 症状による漢方薬の選び方

岸本京子

伊藤康江

むくみの解消には、食生活の改善やマッサージなどさまざまな方法があるとされていますが、実は漢方もむくみに効果的だということを知っていましたか? 日本で独自に発展した漢方医学やむくみへの効能について、漢方専門医・古屋京子先生に教えていただきました。

漢方01

漢方の歴史と特徴とは?

むくみに効く漢方の紹介の前に、そもそも漢方とはどのようなものなのかを古屋先生に教えていただきました。

むくみ02

漢方の歴史

古屋:漢方は中国から伝来し、日本で独自に発展した医学です。中国の後漢の時代が起源と言われ、日本には5~6世紀の飛鳥時代に伝わり、その後、日本の風土や気候、日本人の体質などに合わせて独自に発展してきました。江戸時代に入り、オランダ医学が日本に伝来したのをきっかけに、「蘭方」「漢方」と区別するようになりました。「蘭方」とはいわゆる西洋医学のことです。

漢方の特徴

古屋:西洋医学と漢方医学とでは、考え方が全く異なります。西洋医学は痛みを取る、熱を下げる、菌を殺す、などピンポイントで治療する対処療法です。それに対して、漢方医学は「心身一如」の考え方が特徴で、心と身体は相互に関連していて一体であるという考え方です。「気(元気)・血(血液)・水(体液)」を整えることで、人間本来の自然治癒力を高めていきます。

次ページ:むくみに効果的な漢方とは?

SHARE