お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

日焼けで赤くなるのはなぜ? 赤みや痛みを消す方法を皮膚科医が解説

土屋 佳奈

01

太陽がさんさんと降り注ぐ夏。まぶしい日差しは開放的な気分にしてくれますが、気づけば肌が真っ赤に……なんてこともありますよね。日焼けをするとヒリヒリとした痛みが出る人もいますが、肌が赤くなったときはどうすればいいのでしょうか。皮膚科医の土屋佳奈先生に教えていただきました。

日焼けで赤くなる理由は?

まずは日焼けをして肌が赤くなる理由について、土屋佳奈先生にお聞きしました。

土屋:日焼けには、皮膚が炎症を起こして赤くなる「サンバーン(やけどの状態)」と、そのあとに黒くなる「サンタン(メラニン色素の増加)」があります。紫外線は波長によって「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があり、その中でも「サンバーン」を引き起こすのはUVBです。UVBは肌の奥深くまでは届かないものの、表皮に影響を与えます。そのため、UVBが肌の表皮に当たると、赤くやけどのような炎症が起こるのです。

ちなみに、日焼けをすると肌が「赤くなるタイプ」の人と、すぐに「黒くなるタイプ」の人がいますよね。日本人は、紫外線に対する反応の違いで、以下の3つのスキンタイプに分類できます。

・スキンタイプI……赤くなりやすいが黒くなりにくい人
・スキンタイプII……赤くなったあとに黒くなる人
・スキンタイプIII……赤くならずに黒くなる人

スキンタイプは、生まれ持ったメラニン色素の量によって決まります。なかでも危険なのは「スキンタイプⅠ」の人で、もともとメラニン量が少なく、日光に当たるとサンバーンを起こしやすいため、よりいっそう日焼けに注意する必要があります。

次ページ:日焼け直後の対処法

SHARE