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お酢の健康効果とおすすめの摂り方

園部裕美

ファナティック

お酢の効果的な摂取方法と注意点

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お酢には健康効果やダイエット効果がありましたが、具体的にどんな方法で普段の食生活に取り入れればよいのでしょうか。お酢の効果的な摂取方法について解説します。

調味料としての活用方法

園部:お酢はほかの調味料と組み合わせて「合わせ酢」にして使うと料理の幅が広がります。

二杯酢(酢:しょうゆ=大さじ3:大さじ2)

酢じょうゆとも言われており、砂糖を使用しないため、甘味が必要ない料理(脂っこい料理や酢の物)の調味料として使います。

三杯酢(酢:しょうゆ:みりん=1:1:1)

酢の物やところてんのタレなどに使われているのが三杯酢です。南蛮漬けや炒め物など、みりんや砂糖を使った甘味のある料理に使用できます。

甘酢(酢:砂糖:昆布だし=3:2:4+塩少々)

野菜や魚など、甘酢漬けの素として使います。

土佐酢(酢:しょうゆ:砂糖=4:2:1+かつお節)

三杯酢にかつお節を加えて煮たあと、かつお節を漉して使います。三杯酢よりもお酢の味や癖が弱く、出汁のうま味が加わるため、魚や焼き野菜、ゆで野菜などに合います。

お酢は脂っこさを和らげる効果があるため、豚汁やチャーハン、炒め物や中華料理などの仕上げにひとふりするとよいでしょう。また、お酢には肉や魚を柔らかくしたり、魚のくさみを取る効果もあるので、骨つき肉をお酢と一緒に煮込んだり、魚を酢につけてから煮魚にするのもおすすめです。さらに、お酢は野菜の色を鮮やかにしたり、変色を防いでくれる効果もあります。

お酢は加熱しても栄養成分は変わりませんが、酸味が弱まってしまうので、お酢のさっぱり感を味わいたい場合は、加熱の最後に加えるほうがよいでしょう。

ドリンクタイプのお酢の飲み方

園部:毎日、大さじ1~2杯(15~30ml)の少量を目安に、ラベルにある希釈倍率以上に薄めて飲んでください。砂糖や糖類が含まれているドリンクタイプのお酢は、多く飲みすぎないように注意しましょう。また、ときどき大量に飲むよりも、毎日少量ずつ飲んだほうが、血圧降下の作用があるという臨床試験結果が出ています。

お酢を飲むときは一気に飲みましょう。少しずつ飲んで強い酸が歯に長時間触れていると、歯のエナメル質を溶かしてしまう可能性があります。飲むタイミングとしては、空腹時はなるべく避け、食事中、または食後に飲むのがおすすめです。飲んだあと(直後でなく30分以上あとに)は口をゆすいだり、歯を磨くようにしてください。

お酢を摂るときの注意点

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園部:ドリンクタイプの場合、原液を飲むことは避け、必ず希釈して飲みましょう。酸が強いため、胃に負担がかかったり、歯を溶かしてしまう可能性があります。胃腸が弱い人は様子を見ながら飲んでください。調味料として使う場合も、念のため摂りすぎには注意したほうがよいでしょう。

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